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「けんか」のルールー①

2013-02-13 23:12:19 | 教育
「けんか」は「社会性を身につける」重要な学習。

その学習が円滑に運ぶために、どのようなことに気をつければよいか?
次の3つのことが考えられる。

◆ 裁かない。
◆ 双方の言い分を聞く。
◆ 物を使うことは卑怯な行為。相手の身体を傷つけることは卑怯な行為。


① 裁かない

以前、「けんか」について触れたとき、
「子どものけんかに親が出るな」ということを話したが、
きょうだいげんかであろうが、友達同士のけんかであろうが、
親や大人が介入してはいけない。
あくまでも自分たちで解決させるべきだ。

幼稚園などで見る光景でこんなことがある。

女の子が、「たかしくんが私のことを蹴った。先生たかし君を叱って。」
と先生を呼びに来る。
先生がその女の子を連れて、たかし君のところへ行き。
「たかし君、本当に蹴ったの?」と、たかし君を問いただす。
すると、たかし君は、「だって、メガネザル、メガネザルって言うから」
「たかし君、何言われたか知らないけど、蹴ることはないでしょ。暴力はいけません。謝りなさい。」

このように裁いてしまうとする。

この裁きでは、
たかし君の言い分は認められず、
女の子がからかったことは糾弾されず、たかし君が全面的に悪いとされた。
とたかし君は受けとめるだろう。
これでは、たかし君の心に傷が残ってしまう。

特に、きょうだいげんかなどでは、たいてい上の子が我慢させられる。
「お姉ちゃんだから」「お兄ちゃんだから」と。
上の子は不公平感を抱き、心に傷が残り、不満が鬱憤となって後々まで残ってしまう。

いずれにせよ。
親であれ先生であれ、
大人が介入してしまうと、どうしても裁いてしまう。
裁くと、どちらかに不公平感や心の傷が残ってしまう。
また、双方に残ってしまう場合もある。

したがって、
あくまでも「けんか」は自分たちで解決させるべきで、
介入を請われても突き放したほうがよい。

とは言っても、親に泣きついてきたり、先生に泣きついてくる子はいる。
そんな場合どのようにすればよいのだろう。
次回そのことについて考えてみよう。