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「けんか」は良いこと

2013-02-11 18:01:33 | 教育
桜宮高校の暴力事件・日本柔道女子代表の暴力事件の報道を受けて、少し話が横道にそれてしまった。
「先入観」や「固定観念」を何の疑問もなく受け入れることの怖さについてその中で触れた。

その前までは、
たいていの親たちは「いたずら」「おどけ」「ふざけ」「反抗期」は悪いことという先入観・固定観念を抱いている。
わが子にそれらが現れると何の疑問も抱かずそれらを叱ったり禁じたりしがちになる。
しかしそのことが、子どもの「やる気(意欲)」の発達に悪影響を及ぼす。
さらに、創造性やユーモアなどの社交性をも奪う。
というようなことをお話していた。

話を軌道に戻そう。

上記に挙げた過(あやま)ちと同じような過ちに陥ることに「けんか」がある。

「けんか」はよくない。
「けんか」になりそうな場面に遭遇すると、親はそれが起こる前に何とか穏便に済ませようとする。
また、ひとたび「けんか」が起こったなら、なるべくエスカレートしないように仲裁に入る。
「けんか」を事前に防ごうとしても、あるいは仲裁に入っても収まらず、本格的な激しいバトルや暴力沙汰になったりすると、大人は何らかの裁きを下し強引に止めに入る。

これが「けんか」に対する常識的な対応だろう。

しかし、
子ども同士のけんか・・・
きょうだい同士のけんかであろうが、友達同士のけんかであろうが、
いずれにしても「けんか」を止める必要はない。
悪いことであるなら止めなければならないが、「けんか」は良いことなので止めてはいけない。

「けんかは良いことなので止めてはいけない。」この言には、オヤっと思われる方は多いだろう。
私自身もこう書くことにとても抵抗感を感じている。
それは、「けんか」に対する「悪いこと」という固定観念が根強く私の心に今でも残っているからだ。

「おどけ」「ふざけ」についての認識とその対応に誤りのあった私は、
この「けんか」についての認識や対応でも子育て進行中失敗してしまっていた。
そのことに気付かせてくれたのは、またまた平井先生だった。