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親も「コーディネーター」

2013-02-08 23:07:26 | 教育
前回
運動部の監督やコーチの役割は、
何でもかんでも自分で抱え込んで教え込むのではなく、
部員をよく観察し部員の悩みによく耳を傾け、
求めに応じてその問題や課題をクリヤーできるような解決策を一緒に考えたり、
トレーナーやコーチを一緒になって探したり、
トレーニングメニューや練習メニューを一緒に作るなど、
一言で言うなら「コーディネーター」の役割がよいのではないか。
と述べた。

「子育て」にも同じことが言える。

これまでの運動部の監督やコーチのようではなく、
法律上は監督者と位置づけられている親も、「コーディネーター」のような役割に徹すると子育て(子育ち)がうまくいくのではないだろうか?

「運動部」であれば、部員は直接「言葉」という手段で相談や悩みを伝えてくれるが、
赤ちゃんの場合「言葉」による意志伝達が難しいため、親のほうから「察してあげる」必要が出てくる。
そのため、よく観察することが必要で「赤ちゃんの心に耳をすます」ということが大切になる。

盲目のピアニスト「辻井君」をご存知だろうか?
彼に対する母親の接し方は、まさにお手本のようなものであった。
母親というよりむしろ「コーディネーター」の色彩が強い接し方をされてきたように思える。

辻井君が成長したある時、「彼の心に耳をすませ」、
「親離れ」を求める辻井君の心の訴えをお母様は見逃さなかった。
悩みに悩んだ挙句、いつまでも自分がサポートを続けていては今後の彼の成長の妨げになると判断し、自分に変わる相応しいコーディネーターを捜し求め、見事にバトンタッチをされた。

自分の思い込みや先入観を捨てて子育ちをサポートされた辻井君のお母様のように、

「子どもの心に耳をすませ」
「プレイヤーズファースト」の精神で、
よき「コーディネーター」になりたいものだ。