【タイ山岳民族の村に暮らす】

チェンマイ南西200キロ。オムコイの地でカレン族の嫁と綴る“泣き笑い異文化体験記”

【オムコイの観光振興】

2009年08月29日 | オムコイ便り
 
 オムコイという地名を知っている日本人は、いったいどのくらいいるだろうか。

 チェンマイの定宿で出会う旅人やロングステイヤーと話していても、「オムコイで暮らしています」と言うとキョトンとした顔をする人がほとんどだ。

 チェンライ方面でカレン族をはじめとする山岳民族の教育支援を行っているというボランティアの人は、さっそく地図を広げてくれたが、なんとその地図にはオムコイの地名が記載されていなかった。

 前回滞在した時には、「オムコイ?あ、ブログを書いていませんか?読んでいますよ」と声をかけてくれた年輩の方がいたが、これはきわめて珍しいケースである。

 もちろん、2年前にラーと知り合うまでは、私もその位置すら知らなかったものである。

      *

 オムコイは、チェンマイ県の一番南に位置する郡である。

 すぐ西側にはメーホーソン県があり、その向うはもうミャンマーだ。

 とりたてて産業もなく、県内でもっとも貧しい郡であるらしい。

 そのオムコイがいま、観光振興に力を入れ始めている。

 目玉は、冷涼な山岳自然。

 それを背景にしたハーフマラソン大会やマウンテンバイク競技。

 そして、タイ国内で唯一といわれる“象による田起こし行事”である。

 冷涼な山岳自然といえば聞こえはいいが、まあ不便な山の中ということである。

 最近でこそミニバンが3時間あまりでチェンマイまで運んでくれるようになったが、私が初めてオムコイにやって来たときは公共バスで5時間以上もかかって辟易したものだ。

 だが、確かに気候は涼しい。

 今の時季でも、明け方は20℃を切ることがあるし、これから年末、年始にかけてどんどん冷え込んでいく。

 その寒さを“体験”するために、チェンマイやバンコクからわざわざキャンプにやってくるタイ人観光客もいる。

 暑いタイならではのユニークな“観光目玉”である。

       *

 “象の田起こし”は、オムコイから40キロほど離れたナーキアン地区で行われているらしい。

 時期は7月から8月にかけてで、8月12日のワンメー(母の日・王妃誕生日)に合わせて田起こしを行う村もあるそうだ。

 残念ながら、私はまだ訪れる機会を持っていない。

 何度もラーにせっつくのであるが、「とんでもない山の中でタフな四駆でなければとても行けない。雨季なら、なおさら危ない」と渋るばかりだ。

 甥っ子のひとりが、「オフロードバイクで連れていく」と申し出てくれたものの、バイクでの山登りでは一度死にそうな目に遭ったことがあるので、今のところは見合わせている。

 それに、その時季はわが村も田植えの準備でなにかと忙しい。

      *

 最近、その“象の田起こし”を図柄にしたTシャツが町の食堂で売り出されるようになった。

 さっそく、199バーツで購入したので、その写真を冒頭に掲げた次第である。

 皆さん、涼しいオムコイにいらっしゃいませんか?

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2 コメント

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見てみたいです (鈴木)
2009-08-29 21:34:59
チェンマイはバンコクの人が避暑に来ると聞いてます。チェンマイ市街からはオムコイという事ですね☆
そう言えば今年の冬には霜が降りたと聞きました。少し異常気象なんでしょうか?
あっ前の話題に戻りますが、食堂同じところですね♪何時もバスがクラクションで人を集めてます。
去年の暮れと年始ににも寄りましたよ。すれ違っていたかもしれませんね♪
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僕の旅 (旅人)
2009-08-29 22:50:39
今思うと取り立てて言うほどの旅ではありませんが、当時は没頭していました。

グリニッジビレッジのNY大学の女学生とカナダまでヒッチハイクし、トロントの仲間のアパートに2ヶ月ほど居付きましてこれが青春だなんて思ってみたり、サンフランシスコ郊外の大学教授のアパートで半年ほどで写真集を共同発表したり、ガンチャを(当時は皆やっていました)TRYしたりです。

タイには5年ほど前から行ったり来たりしています。ここでは朝6時から昼の1時までDAY Tradeして、昼からはマッサージを頼んで暑い盛りの昼をやり過ごしています。

夜は近くのフランス人の経営するPOOL BARで
文字とおりビリヤードを楽しみながら、常連の客と遊び、午前さまにならない内に帰宅し寝ます。夜遊びなしですが彼女とは2年越しです。
最近は遠のいていますが。

年に半年ぐらいチェンマイにいます。後は日本です。僕は日本人とは一切付き合いがありません。日本食堂もたまに行きますがそこでは会話をしないことにしております。
アメリカ時代からそうです。



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