明け方は、毛布一枚では心もとないくらいに冷涼だ。
これが、真昼となると耐えがたいくらいに暑くなる。
病み上がりの身にとっては、暑いさなか大汗をかきかき熱いクッティアオ(麺)をすするのも乙なものなのだが、村の衆はそんな風情は解さない。
暑いうえに熱いのなんて、面倒ごとに過ぎないのである。
そこで、わが麺屋には盛大に閑古鳥が鳴く。
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かつて、日本人の知り合いが言った言葉を思い出す。
「カレン式冷やし麺を考案しろ」
そこで、調理長にメニュー提案をすると、
「そんな気持ちの悪いもの、誰も食べないよ」
一蹴された。
確か、チェンマイの日本料理屋で食べた冷やし中華は「うまい、うまい」と食べていたはずなのになあ。
彼女にもタイ式冷や麺ともいうべきいろんな隠し玉があるのだけれど、たぶん、メニューを増やすのが面倒なのだろう(買い出し役のこちらも面倒だ)。
だが、この調理長には逆らえない。
臍を曲げて、川に魚獲りに走られては困るのである。
仕方がない。
今日の昼飯も、閑古鳥の群れに埋もれて熱い熱いクッティアオを啜る。
ああ、暑うまい!
こんな日は、店を閉めて川に行くのが一番だ。
ん?
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バカな自己問答をしているうちに、雷まじりのスコールがきた。
ああ、涼しい。
これで客が増えるかと思いきや、とっくに昼飯どきは過ぎている。
もう、遅いわい!
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どんなクイティオか食べてみたいな!一度食いに行くかな。
チェンマイから何分くらいどの道ですかね!
系列局で放送日が異なるので、ご迷惑をおかけしています。
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やまさん
私も、かなり日本語を忘れています。チェンマイからは、3~4時間くらいかかります。