昨日のチェンマイは、やけに暑かった。
すぐにでもオムコイに戻りたいところだが、カメラ修理屋となかなか連絡がとれない。
業を煮やして店に押しかけると、
「もう修理は終わっているが、ここまで運んでくるのにもう少し時間がかかる」
という。
昨日の話では、「とりあえず、修理が可能かどうか朝一番で連絡する」「修理ができるにしても、数日かかる」という話だったのだが・・・。
*
30分後に出直すと、女店主がにこやかに胸を張る。
「はい、できましたよ。今日オムコイに戻るって聞いたから、急いで直してもらったんだから」
そんならそうと、なんで電話一本くれないんだよ。
こちとら、身動きができないじゃないか。
そう言いたいところだが、直ったんだから文句は言えない。
おかげで、今日中にオムコイに戻れるのである。
確かめてみると、固まったズームレンズの外側に細長い傷ができている。
たぶん、何かで挟んで強引にねじったんだろうな。
しかし、これも「スピード修理」に免じて目をつむることにした。
*
エンジンオイルを交換して宿に戻ると、庭の木陰にゴザを広げて待っていた面々がぐったりした顔をしている。
ラーなんぞは、ほとんど泣き顔だ。
すでに、午後2時。
げんなりするほどの暑さなのである。
「これじゃあ、荷台に座るのは辛かろう。出発は夕方にしようか?」
そう声をかけると、「走れば風も起きるだろうから、とにかくすぐにオムコイに戻ろう」と口を揃える。
そそくさとシャワーを浴びて気合いを入れ直し、午後2時半に宿を出た。
*
ホートを過ぎ、川沿いの山道に入っても、相変わらず熱風である。
オムコイまで50キロという地点まできて、やっと風が涼しくなってきた。
どうやら、スコールもあったようである。
あと20キロというあたりで、荷台に座った面々がセーターやジャケットをはおり出した。
運転席には実に爽やかな風が吹き込んで快適きわまりないのだが、荷台は涼しさを通り越したようである。
やれやれ、やっとオムコイにたどり着いたなあ。
*
留守番役のジョーから牛の様子などを聞きながら、賑やかな晩飯を済ませる。
庭にゴザを敷いて仰向けに寝転がると、満天の星である。
山から吹き下ろす風は、限りなく冷涼だ。
やっぱり、オムコイは、いい。
*写真は、わが村の2大名物である。
☆今日も応援クリックを、よろしく。
なんでしたっけ、ごめんなさい、いつも読んでるくせに、
なんかオムコイには名物がもっとあるようで
>*写真は、わが村の2大名物である。
すいません…何のことですか?
もしかして、雄太君とお店?
こちらは少ないですね。
「わが村の2大名物、夕焼けと朝靄である」と書いたつもりが、抜けていましたね。失礼しました。
*
ノォーイさん
庭にゴザを用意して、いつでもお待ちしております。
*
しんちゃん
なるほど。細長い傷は、挟まっていた固い砂で付いたんでしょうかねえ。「カメラはネエチャンと同じ」。よう分からんけど、肝に銘じます。
(4月は忙しくて,その上風邪を引いて中々ゆっくり読め無くて...言い訳です).
そういえば,家のカメラは日本に戻ってきたら自力で直りました.いつの間にか元気になっていました.オムコイ,砂がすごく細かいので,それが入り込んでいたんだと思います.何はともあれ,06年の秋にはじめてチェンマイに行く前に買ったのですが,もう少し働いてもらえそうです.
突然のカメラの故障、“滝ピ“ーの祟りかと思っていたのですが、直ってよかったすね。