【タイ山岳民族の村に暮らす】

チェンマイ南西200キロ。オムコイの地でカレン族の嫁と綴る“泣き笑い異文化体験記”

【スモモの食べごろ?】

2015年06月18日 | オムコイ便り

 以前にも紹介した庭のスモモが、かなり赤く色づいてきた。

「もう熟れたんじゃない?」

 女将のラーは、今にも食べたそうだ。

 だが、番頭さん、熟れたのならもっと赤くなるだろうし、実ももっと柔らかになるのではないかと、なかなかオーケーを出さない。

「放っておくと、鳥が食べちゃうよ」

 そう脅されても、頑なだ。



 実をいえば、番頭さん、スモモの食べごろというものを知らない。

 日本で何回か食べたような気はするのだが、それが正しくスモモだったのか、また庭の実が本当にスモモなのか、それすら分からないのだ。

 うーむ。

 などと唸りっているうちに、鳥に食われたらどうしよう。

 内心では、そんな不安も抱えているのである。

     *

 えーい、面倒だ。

 試食してみるか。

 そう言うと、ラーはすぐさま賛同した。

 一番熟れていそうなヤツをもぎ取って、齧ってみた。

 うへ、酸っぱい。

 中身は、深い紅色だ。

 見た目は、熟れた感じ。

 だが、甘みのかけらもない。

 スモモというくらいだから酸っぱいには違いないのだろうが、どこかで読んだ記述には「甘酸っぱい」という表現があったような気もする。

 まだ早かったのかなあ。

 そこで、齧りかけをラーに手渡すと。

「うーん、おいしい」ときた。

 これがかあ?

     *

 全部で9個生った実が、試食だけのためにすでに6個になった。

 このまま、鳥に食われる恐怖に耐えつつ、甘みを待つか。

 それとも、それは悔しいから、全部ラーに食わせてしまうか。

 番頭さん、夜も眠れぬ悩ましい心境なのである。

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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
袋かけ (tomita)
2015-06-19 09:10:37
袋をかければ鳥も防げますし、熟すこともできます。
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面倒くさがり。 (クンター)
2015-06-20 12:58:16
tomitaさん

 2センチくらいの小さな実ですから、日本でスモモを植えているゲストのアドバイスで、実をもいでから完熟を待つことにしました。
返信する

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