そろそろ、パヤオに行こうかという話になった。
ラーの亡夫の実家がパヤオにあり、年老いた親に成長した息子たちを会わせようというのである。
亡夫が約束した土地相続の話なども、あるらしい。
ソンクラーンの間に、という要望もあったのだが、この期間は酔っぱらい運転による死亡事故などが多発する。
危なくて、とても付き合いきれない。
*
日程を詰め始めると、あちこちから「一緒に連れてってくれ」という声があがり始めた。
いずれも、パヤオの出身者である。
なんでも、ラーの亡夫がオムコイで電気技師として働き始めると、その親戚や知り合いが伝手を頼って続々とやってきた。
結局、3人の男が村に居残ってカレン族の嫁をもらい、その家族は今や10数人にふくれあがったのだという。
果たして、ピックアップの荷台に乗りきれるものかどうか。
*
パヤオといえば、4年半ほど前に一度だけ訪れたことがある。
大きな湖があり、山の上になかなかいい雰囲気のお寺があった。
戻りがけにランパーン方面に抜けようとしたら、道の両側から野焼きの炎と煙が迫ってきて、大いに焦ったことを思い出す。
ご多分に漏れず、“タイ初心者”として各種通過儀礼の洗礼を受けている頃で、軽薄にも浮かれたり、落胆したりの繰り返しだったが、それも今となっては懐かしい思い出である。
*
それにしても、その頃はまさか、タイ、しかもオムコイなんぞという山の中で暮らすことになるとは、夢にも思いはしなかった。
ましてや、新たな家族や係累をピックアップの荷台に満載してパヤオを再訪するなんてことになろうとは。
言っちゃ悪いが、パヤオはわが秘めたるロマンスの地なのである。
頼むから、荷台で焼酎宴会なんて野暮な真似はしないでくれよなあ。
☆今日も応援クリックを、よろしく。
中国人パワーに圧倒されています。
タイの、ゆるーーい空気が恋しくなってきています。
パヤオ・・・聞いたことない地名です。
タイも、まだまだ奥深い!!
ラーさん、お元気ですか??
西安、懐かしいなあ。ホテルでデポジットを払おうとしたら、財布からお札だけがきれいに消えていたっけ。気をつけてねえ。ラーは、懐かしい人々にあって、興奮気味です。
*
しんちゃん
そうと知っていたら、パヤオなんぞに来なかったのに。ああ、1,000バーツ!