15日の朝、起き抜けにぷよよさんから「熊本地震」の発生を聞かされた。
前夜、発生直後にネットで知って告げようとしたのだけれど、番頭さん、すでに寝入っていたらしい。
益城郡で被害ありと聞いて、とりあえずは故郷の山鹿市からはちょっと離れているなと思った訳だが、どうしてどうして、ミスターJが開いてくれた日本の新聞記事によれば、被害状況がどんどんひどくなってゆく様子だ。
津波発生はないようだが、とんでもないことになったもんだ。
そして、16日の朝にはさらにひどい「本震」が襲うわけだが、そのことについてはまたいずれ触れる事になるだろう。
*
今日は、一行の最終日である。
女将が作ったナムプリックと番頭さんが作ったカレン式野菜オムレツを供したあとで、川向こうの高台と世界遺産候補の古い竹橋を巡るミニトレックに案内した。
ぷよよさんは、もう何度も歩いているけれど、妙齢の美女ことゆきさんはむろん初めてである。
今年は山焼きが長引いて、しかもスコールも全然ないため、昨日もどんよりと煙ったような空模様だった。
ところが、昨夜の強風が洗ってくれたのか、久しぶりにすっきりした青空が広がっている。
「こんな山道は滅多に歩けないから、気分がいいですね」
ゆきさん、そんなことを呟きながら山歩きや畦道歩きを楽しんでくれている様子である。
村の衆が収穫後の棚田を耕して植えた大唐辛子も、青々とした葉の下に瑞々しい実を付け始めている。
竹橋のねじれは、さらにひどくなっている。
だが、ぷよよさんは平気な顔で先に立ち、軽々と渡ってしまった。
さすが、幼い頃に「暴れはっちゃく」と呼ばれた元お転婆娘の本領発揮である。
番頭さんがそろそろとそれに続き、最後にゆきさんが渡る。
彼女の口からは「高所恐怖症」という呟きも聞いたような気もしたのだが、なんのなんの。
さほどの渋滞もなく難所を渡り終えて、冒頭写真のような会心のポーズとあいなった。
あれれ、昨日から2人の散歩をガイドして来た筈の「龍」の姿が見えない。
気づくと、竹橋には登らず、ちゃっかりと安全コースの浅瀬の川をジャブジャブと渡ってくる。
こ、こらあ!
なにはともあれ、かくして「妙齢」の美男、美女3名による世界遺産候補制覇は無事に成就したのだった。
*
ひと休みのあとで、3人はレンタカーに乗り込んでチェンマイに向かった。
戻りは108号線を途中でメーチェム方面に左折して、ドーイ・インタノーンの麓に出る山道コースを選ぶ予定だという。
なんか、急に寂しくなったなあ。
昨夜の賑やかな蕎麦ランチの楽しさが脳裡に蘇る。
おっと、こうしてはいられない。
熊本地震の詳報を集め、故郷の親戚や友人たちの様子を確認しなければならない。
クルマのあとを追うように、ネットチェックのために町まで走った。
☆今日も、応援クリックをよろしく!
そして、頑張ろう熊本。
ドーイ・インタノーンのつもりでした。本文、訂正しておきます。