【タイ山岳民族の村に暮らす】

チェンマイ南西200キロ。オムコイの地でカレン族の嫁と綴る“泣き笑い異文化体験記”

【早や、師走】

2009年12月10日 | オムコイ便り
 さて、早くも12月である。

 とは言っても、その実感はまったくない。

 朝夕は冷え込んで焚火が欠かせない日々だが、店に出て体を動かしているうちに段々気温があがり、いつの間にか靴下を脱いでゴム草履をはいたり、Tシャツ姿になっているのだから、日本の季節感とはまったく違う。

 「もう、12月かあ」

 自分を納得させるように、そう呟きながら空を見上げれば、それは澄み切った秋の空である。

 考えてみれば、去年の今頃は日本にいて、どうしようもない違和感を抱えながら寒さに身を縮めていた。

 チェンマイに戻ったのが1月22日だったから、間もなく1年になるわけだ。

 今更言うまでもなく、時の流れは早い。

 とりわけ、麺屋を再開してからは時間がびゅんびゅんと音を立てて過ぎ去って行く。

      *

 開店準備を済ませてから、今日も甥っ子と従兄弟をバナナ畑に送った。

 胸のあたりまで伸びた雑草を踏み分けて、昨日の作業結果を確かめにいく。

 雑草の中に、突然整然とした畝が10列ほどあらわれ、思わずのけぞった。

 これなら、すぐにでも種が蒔けそうだ。

「スワイ・マークマーク(とってもきれいだ)」

 そう言いながら右手の親指を突き出すと、ふたりが心底うれしそうに破顔した。

 今日は、ナマズ池を囲っていた鶏除けの柵とビニールシートをはずし、これで畑のまわりを囲んでしまう予定だという。

 このふたりはアヘンやヤーバーをやらず、仕事中には焼酎も飲まずに黙々と働いてくれるから本当に助かる。

 市場に寄って、予約しておいたモヤシ5キロと唐辛子を仕入れ、店に戻った。

 途端に黒い雲が空を覆い始め、冷たい風が吹き始めた。

 うう、さむ。

 やっぱり、12月である。

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