呆れたことに、テレビ放送から10日以上も経ったというのに、まだ収録DVDが届かない。
担当プロデューサーからは「発送済みのつもりだった。さっそく確認する」という返事がきたものの、いまだに届かないところを見ると手配はなされていないなかったのだろう。
コメントを通じて、ネットで視聴可能なURLをご教示いただいたものの、いずれもブロックされている(著作権上は当たり前の話なのだが)。
フェイスブックを通じて、ようやくこのブロックを解除する方法を教えていただき、番組オープニングの数秒は見ることができたのだが、あいにく電波の状態が悪く動画がまったく先に進まない。
というわけで、いまだにひとり蚊帳の外である。
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これまでの反響を見ると、映像自体の評判はそこそこによろしいようだ。
だが、撮影自体はあれこれと問題の多いものだった。
詳細は省くが、ラーならずともぶち切れそうになる場面が何度もあったのである。
そんなトラブル続きの中で、番組案内役のスマイリーキクチさんは、常にさわかやな笑顔でその場の空気を和ませてくれたものだ。
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言うまでもなく、タレントさんは番組の求めるキャラクター像を演じなければならない。
やや甲高い声、全身を使ったアクション。
従って、画面で見る彼の姿は時にやや大仰に見えるかも知れない。
だが、休憩時に談笑するときの彼はとても落ち着いた紳士であり、まれに見る気配りに満ちた人であった。
物腰が低く、どんなときでも礼儀正しい。
クルマ、格闘技など趣味も多彩で、愉快な話題にも事欠かない。
ラーも息子たちも村の衆も、すぐに彼のファンになってしまった。
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初対面の挨拶を交わしたとき、夫婦汁碗やたくさんのおみやげと一緒に頂いたのが、スマイリーさんの自著であった。
いわゆるタレント本かと思いきや、タイトルを見て驚いた。
『突然、僕は殺人犯にされた―ネット中傷被害を受けた10年間』(竹書房)。
なんと、そのさわかやな笑顔の裏には、本人はもとより家族や恋人(当時)の生命の危険すら感じるほどの許し難いデマや脅迫との闘いの軌跡があったのである。
しかも、その相手は正体不明の匿名集団であり、ネット事情に疎い警察や検事も大きな壁となって立ちふさがる。
撮影の合間に走り読みすると、その素顔と同様に一切激することなく、豊富な資料をまじえて事実の推移を冷静に綴ってゆく淡々とした筆致である。
取材が終わってから一気に読み終えたが、その冷静な筆致といつ終わるかも知れない不条理と真摯に向き合う姿勢に、私は改めて大いなる敬意と共感を覚えたのだった。
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当初は、もっと愉快なタッチで撮影の様子などを紹介しようと思っていたのだが、それはテレビ番組に任せればいいことだろう。
文章で書けなかった現場の楽しい雰囲気は、テレビカメラを避けながら撮影中に撮った写真で補うことにしよう。
素顔のスマイリーさんに興味が湧いたならば、ぜひ前述の著書や公式ブログをご覧になっていただきたい。
http://ameblo.jp/smiley-kikuchi/entry-11526013539.html
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一昨日、ようやく番組を観ることができました。スマイリーさん、さすがブロという感じですね。