今日の一貫

石破大臣シュミレーション2と経済同友会シュミレーション

9月15日農水省。
夕方石破大臣、米政策に関するシュミレーション結果報告。
いわゆる特命チーム2次シュミレーション。
それを大臣の個人名にて公表。
石破大臣の深謀遠慮にはいつも感心させられる。


4月に出した1次シュミレーションでは4つの選択肢があった。
減反「強化」、「維持」、「緩和」、「廃止」。

2次で大臣が示した結論は「緩和」。
これだと次のようになる。

①市場価格:15000円(キロ250円)が13774円(230円)。

②その結果、現行239万haの水田で160万haの稲作付面積なのが
15万ha増加して175万haに。

③補填として、現行の産地作り交付金(名称は転作作物への助成となっているから変更するのでは?)、経営所得安定対策(ナラシ)はそのまま。ただし、これは生産調整参加を要件としない。

④新たに、「米価下落補填対策」を実施。これはを生産調整参加を要件とする。

⑤その結果、農家手取り価格は、初期値の
12746円(212円)から
11660円(194円)に下落幅が小さくなる。
キロ18円の下落
60キロだと1140円の下落。

⑥それに要する財源は、初年度4319億。
10年間の平均で年3815億円。
⑥消費者余剰は、10年で1221億増加。

この内容、肝は、「米価下落補填対策」
今後どう広がるか楽しみではあるが、今の時点でのコメントは控えておこう。


これに対し、7月29日発表した経済同友会のシュミレーションは、「減反政策廃止」。
それによる価格下落への直接支払い。
考え方はオーソドックスなのだが、制度設計がかなり大胆で、、実際の政策遂行では軋轢を生んでしまうのではないかと思う。
また農協の性格もよくわかってはいないような気がする。

以下内容
①対象は法人あるいは主業農家。農家数の2割、水稲作付け農家の35%のカバー率)
②市場価格は15000円から8500円に低下
250円から141円に。

③生産費の5割補填。
11万5千円の半額57500円を重量換算すると、60キロ6510円。
④必要とされる財源は、3300億円。10年後には1兆円。

年々財政負担が増えるというものだけに、かなり大胆というか、、また、水田大規模複合輪作経営の展望はないのもリアリティが出てこない。

コメント一覧

とおりすがり
まちがってるよ
シュミレーション → シミュレーション
  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最新の画像もっと見る

最近の「農政 農業問題」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
2023年
2022年
人気記事