今日の一貫

予想された民主党の敗北 コミュニケーション不全の民主党

民主党が予想通り敗北した。
有権者もこれだけこけにされれば、マー投票はしないだろう。

民主党のコミュニケーションの仕方にはほとほと失望したからである。

一言で言えば、
①決め方に民主的プロセスがない(政調がないから誰かが独善的に決め、しかも党内議論なしに一夜で決まる不安、誰がどのように決めるのかわからない不安)。
②それにもかかわらず、決めると誰も反論をしない(鳩山小沢時代)不安。
③外から反論があると、「ああいえばこういう」弁明に明け暮れるいらだたしさ(原口・枝野・レンホウ)。
もういい加減にしてくれと言ったところか。
こいつら何考えてんだ。
言語が空疎になり、
人の意見を聞かない独善主義がはびこる、、というのが敗因、と私は思う。


コミュニケーションの仕方は実は党の体質を表してるのではないか?と皆が感じ始めたのだろう。

もっと具体的に言えば次のようなこと。
①まず政権奪取後、各省に入った政務三役の対応。
対決意識むき出し。官僚は全て悪いといった傲慢な対応。
しかしそれで期待したような政策が打ち出されたかと言えば、右往左往。
政策は体系化せず、全て小出し。全体整合性が見えない。
それでもまだましだったのは、戸別所得補償方式。
官僚とこれだけ表面的なけんか(としかみえない)をしながら、郵政会社では斉藤次郎氏の起用を一夜で決める不思議さ。しかも反論なしの不健康さ。

②鳩山首相の空疎な言語。これはコミュニケーション以前の問題。

③もともと民主党は市民党と思っていたのが、実態はなんと、親中・社会主義的、労組依存政党というのが明確になってきたこと。その悪弊も表出。
これでは言論弾圧の社会主義へ逆行してしまうとの危機感。

④ステークホルダーとの決別を言ってるにもかかわらず選挙のために、各種団体の取り込みに必死になったこと。
やがて農協も取り込む気なのでは、と思わせる。
政策ではなく、全て選挙のためのご都合主義が明確になったこと。

⑤緻密な議論をしないまま強圧的な天皇陛下の日程変更強要、しかも民主党内でそれに関わる議論がない点。

⑤外国人参政権の突然の浮上(これは民主党内でも議論があったはず)
暫定税率維持を1日できめる。その後の議論もなし。さすが経世会。
マニフェストにないことを、あるいは明らかに違反していることを平気で、議論無く一夜で決めることへの危機意識。

⑥代議士は、政策を論じるな、選挙区に張り付いて選挙に精を出せ、とのご託宣。何のために選挙で選ばれたのか、法案を作るためではないのか、、世の中を変えようと付託されたのではないのか、代議士は選挙マシーンか?
国の三権分立の基本を揺るがそうとする姿勢。

⑦何よりの驚きは、代議士が、強健の前で、自分かわいさから保身に回り沈黙を守る姿勢をみてしまったこと。
日本を変える代議士が、あるいは国会議員が、保身しか考えないサラリーマンであることが白日の下にさらされてしまったこと。
元々民主党は、成熟しない学級委員会と揶揄されてはいたが、パターなりズムに陥り、自分で判断できない人が多いことが明確になった。
反論したのが、生方一人とは悲しい。

⑧選挙は軽くてパーが良いとばかりに、有名なだけの人を立候補させるポピュリズム

⑧レンホー・枝野の「ああいえばこういう」
他者の声を聞かない独善的姿勢。

⑨消費税が何の党内議論もなく唐突に出てくる怖さ。
これも民主党のコミュニケーションギャップだろう。

⑩誰でもがわかる経済運営の基本を外していること。
財政再建でも、経済成長でも、順番が大事なのは誰もがわかってるはずが、この政党は理解していない。
民主党の経済通と言われる人々が、政府に入ったら単なるあんぽんたんになってしまった?とこのブログでも書いたが、これはなぜおきるのか?

これら一連のコミュニケーションスタイルには本当に気味悪さを感じた。
ポピュリズム、数頼り、強健への依存、沈黙、民意と意思決定の意図的乖離、自らをコトする独善。
これすべて、ファシズムへ走るときの前夜の様相。

広がってきてるのは、この国を民主党には任せられないのではないかという不安感。
ただ、これらは、民主党の敗因とは思うが、敗因のワンノブゼムでしかないだろう。
現にまだ票数は多いのだから。
期待感もまだあるに違いない。
わからないのは、レンホーがなぜあんなに票を取ったのか?
理解に苦しむのだが、、
  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最新の画像もっと見る

最近の「政治 行政制度」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
2023年
2022年
人気記事