毎日更新!中谷比佐子のきもの365日

きもの日記です。さて何を着よう?と思ったときの参考にも

オーラソーマと日本の色

2012年02月19日 | きもの
トウールカラーの高橋雅子さんのところで
昨日聖徳太子の冠位十二階ときものについての話を
オーラーソーマーの色と絡めながらともに勉強しました

雅子さんとはオーラーソーマのテイチャー仲間で同窓生
「比佐子さんぼつぼつきものの色の話を私の生徒さんに聞かせて」
というご要望
「私たちはもっと日本を理解しないと」

雅子さんは最近珍しい「麗人」こういう言葉も今は死語
いつも正しい道を正しく歩んでいるのだけど
何か色っぽい不思議な雰囲気を漂わせていて
こういう女性が日本の女性の典型かもしれないと思っていました
きものに興味を持って下さって嬉しい

9人の生徒さんに10時から6時までフルスピードで
冠位十二階の色がどうしてできたかということと
オーラソーマの考える色の意味と
日本人の色の感覚の同意点などなど

さらに日本語の美しさと多様性など
過去に取材した写真などをお見せしながら私自身が最も楽しんだかもしれません

おばあちゃんのきものを自分なりに生かしたい
きものに目が行くのだけど入り口が分からない
そういう方に門戸をあけたセミナーでした

「月一回続けましょう」
と雅子さん ありがとう


急な雨

2012年02月18日 | きもの
お日様まで出ていても急に雨や雪は降ります
雨より雪の方がまだ始末がイイですねけど
東京のように電車生活ですと急な雨は本当にこまります

小降りになるのを待つ
かねてから無線タクシーと契約をしておく
どんなときも小さな折りたたみ傘を持つ
ビニールの風呂敷をいつも持っておく

頭を使いますね
しかし私はドウモこういう予想をして準備するというのが苦手です
濡れるときは濡れるとき
なんて思っていますので高橋悉皆やさんにお世話になります

昨夜も水戸黄門さんのお屋敷跡である小石川後楽園に所用でいっていました
ふと窓の外を見ると白いものが舞っています
「アラ雪」
とつぶやいたら一緒にいる方たち全員が私のきものを見ます
「お召し物大変ね」
こいう言葉が出る年代は70代以上ですね

それ以下の方は
「きもの大丈夫?」

お召し物とおっしゃった婦人にはお連れの紳士がいらして
「よろしかったらこの傘をお持ち下さい」
「そんなーー」
「我々は相合傘で歩きますからははは」
「お言葉に甘えてお借りします」
「イイですよ置き傘にでも使って下さい」

粋ですねえ
これが日本人の年配者というものです
いい年の重ね方

ふくれ織の半襟

2012年02月17日 | きもの
昔の人は半襟の素材を季節ごとに代えていましたね
12/1/2はウズラ縮緬かふくれ織
今よりよっぽど寒かったのでしょう
そういう素材のものは首周りが温かいです

わたしは半襟分限者で♪ d(⌒o⌒)b♪
いろんな半襟を隠し持っているのですが
ここのところ暖冬でウズラやふくれ織の出番がありませんでした
この冬は喜々として活躍してくれているのです

どうして半襟をたくさん持っているかといえば
母が半襟好きで
何かのお返しには必ず半襟を差し上げるという性格でした
半襟の買い置きがたくさん家にありました

きものを着ない風潮になっても
その買い置き半襟はそのまま
母亡き後私がこそっともらい受けたのです

更に周りでは襟屋さんが店を閉めていくので
(化繊半襟に押され)
情報が入るとその都度買い占めに?走っていました
母の性格を受け継いでそれらをだいぶ差し上げたのですが
もらっても嬉しくないという時代になって
そのまま手元にとどまっているのを
ここのところ引っ張り出しているわけです

当然黄変していますので
年相応に黄変した肌にはちょうど良いようです
ウズラもふく織ももう半襟機がありません

貴重

きものとお化粧

2012年02月16日 | きもの
きものは美しい顔を望むものなのだなとつくづく思う
「きちんとこしらえなさい」
という言葉がありますが
最近この「拵える」ということが「なるほど」と納得するのです

江戸時代に
大ベストセラーになった「化粧伝」けわいでんと読むのですが
それにも「顔を拵える」つまり今風でいうとメイクのことが
つらつら丁寧に書かれています
素肌を美しくするための洗顔方法
素肌をよみがえらせる化粧水
もちろん今風の言葉で言えばみんなオーガニックですね

洋服の時はすっぴんでいるワタシモ
きものにはスッピンではいられません
先日あるところに取材に参りましたとき
そこにいらしている方が立派なきものを着ているのですが
髪はそげている感じ
化粧っ気は全くなくきものが泣いていました

きものは美しく装われたいのですね
ほほ紅、口紅、眉をちょっと描く
その程度でも見事にきものが引き立ちます

余分なことだったのですが
あまりにも素敵なきものでしたので
「ゴメンナサイねきもののために少しお顔を華やかにして差し上げて」
とお願いし手持ちの化粧道具でほほ紅と口紅を付けましたら
オミゴト!
ご主人様が一番お喜びでした

半たび

2012年02月15日 | きもの
もう春も近づいてきましたが
FLANNEL裏の半足袋ができあがってきました
今年はことのほか足先が冷えて
市販のたびカバーを購入し寒い朝のお出かけに履いていたのですが
どうも足がいやがっているのですね

めうがやさんに無理をお願いして手縫いしていただきました
これがなかなか優れもの
当然のように普通の足袋の上から履くのですが
さすがめうがや格好良くしかも暖かく作って下さいました
これで今年の寒さは乗り切れます

あと一つ
足袋の裏に真綿を貼ってほしいとお願いしています
これはもっと時間がかかるようですので
今年の冬に間に合えば結構ですと言ってあります

自分で単皮(たんび)というのを紅絹で作り
その裏に真綿を自分で引いて家ではいていますが
なかなかのもの

しかし真綿の引き方がうまくなく最近はごろごろしてきました
こういうのは専門家にお任せするのが一番ですね

背中が寒いときは「背負い真綿」足が冷えるときは「単皮真綿」
昔の方はよく研究しています
そして実用には必ず美が伴わないと許せない日本人魂がいいですね

寒い日半たびおすすめです
手作りですので3足単位です