毎日更新!中谷比佐子のきもの365日

きもの日記です。さて何を着よう?と思ったときの参考にも

男の色足袋

2012年02月23日 | きもの
Mさんが
「黒や白の足袋ではなく色足袋を合わせたい」
というご希望
早速「めうがや」さんに連絡して見本を送っていただきました

グレイはもちろん紫や生成り色など10色
みんな美しく品が良く
たまたま来合わせたHさん早速ご注文

男の方はきものを着て親戚の集まりにでると
彼方此方おじさまや大叔父さんたちからきものがやってくる
さすがにいいものが多く
久しぶりにみる大島や結城に感嘆します

丁寧な仕事だと思うのです
大量に作ってたくさんもうけようという姿勢の物作りではなく
糸を大事にしながら
さらには工夫をしながら織り上げていく行程の喜びも中に織り込まれています

たぶん生活的には今より質素だったと思うのですが
精神のゆとりがいいものを作らせたのでしょう
もちろんきもの作りが生業ですから売れなければどうしようもありません
そういう意味では地域の買継商京都や東京の問屋、さらには小売店が
それぞれ見識を持って消費者に手渡していたから
生産者は思い切りのいいものを作れたのだと思うのです

そのようなきものを着ると足袋も懲りたくなるのですね
足袋の次は何でしょう