文楽「義経千本桜」がいま半蔵門の国立小劇場で上演されています
「すしやの段」に出てくるお里ちゃん
簑助師匠が遣っています
なれすしを作って売っている店の娘で美人で可愛い
恋した男が平家一門の御曹司しかも妻子がいるということが分かり
潔く譲るのですが
まだ妻子がいることすら知らないときの
男に甘えて誘う仕草がいかにも師匠が遣う女形
ちょっとあごを上向かせて首をかしげ
男の膝に手を乗せるときは下から掬うように指をそろえ
こういうちょこっとした仕草がもううならせるのですね
衣裳はもちろん振り袖
働いているときは片襷をかけ裾に前垂れ
その振り袖の柄が先がとがっていない矢羽根絣
振りからのぞく赤い長襦袢が愛らしい
すしやの段が終わったら早速簑助師匠の楽屋へ
お里チャンの衣裳を触らせていただく
「お召しなんですね」
「うん」
「いつ頃のですか?30年くらい前?」
「うんうん」
簑助師匠はご病気以来言葉が不自由なので私が自問自答している感じ
長襦袢は赤に白の梅模様振りはすべて紅絹
ふき綿だけでなく袖口にも綿が入っていて手の動きを助けているのです
人形遣いは自分で着付けるので
着付けの感性にも役の雰囲気が現れるのですね
「すしやの段」に出てくるお里ちゃん
簑助師匠が遣っています
なれすしを作って売っている店の娘で美人で可愛い
恋した男が平家一門の御曹司しかも妻子がいるということが分かり
潔く譲るのですが
まだ妻子がいることすら知らないときの
男に甘えて誘う仕草がいかにも師匠が遣う女形
ちょっとあごを上向かせて首をかしげ
男の膝に手を乗せるときは下から掬うように指をそろえ
こういうちょこっとした仕草がもううならせるのですね
衣裳はもちろん振り袖
働いているときは片襷をかけ裾に前垂れ
その振り袖の柄が先がとがっていない矢羽根絣
振りからのぞく赤い長襦袢が愛らしい
すしやの段が終わったら早速簑助師匠の楽屋へ
お里チャンの衣裳を触らせていただく
「お召しなんですね」
「うん」
「いつ頃のですか?30年くらい前?」
「うんうん」
簑助師匠はご病気以来言葉が不自由なので私が自問自答している感じ
長襦袢は赤に白の梅模様振りはすべて紅絹
ふき綿だけでなく袖口にも綿が入っていて手の動きを助けているのです
人形遣いは自分で着付けるので
着付けの感性にも役の雰囲気が現れるのですね