毎日更新!中谷比佐子のきもの365日

きもの日記です。さて何を着よう?と思ったときの参考にも

大麻勉強会

2012年02月26日 | きもの
昨日の「比佐子つれづれ」は
弁護士の丸井英弘先生をお迎えして
「大麻と法律」についてお話しいただきました

わたしたちきものを愛好する者にとって
絹と麻はとても気になる繊維です
天皇陛下の祭司装束としてもアラタエ(鹿服・荒妙)
ニギタエ(和妙)麻と絹のことを表しています

大嘗祭はとくに阿波国の大麻の糸で織られたあらたえを天皇陛下が身につける
これは有史以来の日本の伝統です

この日記でも何回も麻のことを取り上げていますが
縄文時代から続いた布の歴史が
昭和23年に麻の栽培禁止となって今に至っているのですが
麻がどうしていけないのかその理由を勉強した昨日でした

皇室祭祀用の麻はともかく
江戸時代は武士の制服裃も素材は麻です
姫君の残った衣裳を見ると表は絹裏が麻という小袖を目にします

私たちの祖先は
麻は夏のもの絹が冬物
という区別はなく素材の面白さとして夏も冬も使っていたことがわかります

最後は大麻の実でできたマヨネーズやコーヒーが机上に上がり
大麻は蚕と同じように人間を古くから支えてくれたことがわかりました

阿波には7月7日*8日おとづれ荒妙の場に伺います