♪ マミー・ブルー / ポップ・トップス：1971年作

競作曲
数人が、ひとつの作品を競って作ること。

昔はこういった競作曲って、結構、あったような気がするんですが・・・
今日は、ヨーロッパを中心に世界中で大ヒットした競作曲の紹介です。

1971年も終わろうとしていた頃、ラジオからお経か呪文のように単調なメロディが流れて来る・・・
どうにもこうにも、耳にへばり付いて離れないメロディを持った曲が、今日ご紹介する「Mamy Blue」でした。

家出をしていて、しばらくぶりに戻ってみたら、
既に母は亡くなっていて、家は荒れ果てていた・・・

こんな悲惨な内容の歌が、1971年の暮れに日本でも大ヒット！
この「Mamy Blue」は、競作曲として、色々な国のアーティストがレコーディングしヒットさせていますが、チャート・ランクは“Pop Tops”が一番上だったと思います。

曲全体のイメージがゴスペル調で、バック・コーラスは、ただひたすらOh～マミ～、Oh～マミ～マミ～、ブル～Ohマミ～ブル～と淡々と繰り返し、ソウルフルなリードヴォーカルをより引き立たせおり、リード・ヴォーカルは、非常に気持ちよく歌えたことでしょうね！

Mamy Blue - Pop Tops

マミー・ブルー / ポップ・トップス
たぶんボクはあなたの忘れられた息子です
あなたのもとを21歳で出て行ったけど
悲しいです　今家に帰って来て

ああ　ママ
ママの手を握れたらいいのに
そして　ごめんなさいと言えたらいいのに
きっと　ママはわかってくれると思う

ああママ どこにいるの

ああ　マミー
ああ　マミー　マミー　ブルー
ああ　マミー　ブルー

ボクたちがいた丘の上の家は
人影もなく　ただ立っているだけ
そして子供時代の思い出で
ボクの頭はいっぱいになる

ああ　マミー　マミー

うんざりするほど明かりを見て来た
昼は疲れて夜は孤独
そしていまママはボクのそばにいない
ボクは迷子になっている
どうやって生きて行けばいいの？

ああ　マミー

だれもボクの面倒を見てくれない
ボクを愛してくれない
ボクに時間をくれない壁が黙って
ボクの顔を見ているだけ
ああママ　ボクたちの場所はなくなってしまった

空は暗く
風は吹き荒れて
今　わかった　ボクのなくしたもの
この家には一家団欒なんてない
ボクは出て行く
未来なんてちっぽけみたい

オー　マミー　オー　マミー　ブルー
オー　マミー　ブルー　オー　マミー　ブルー
どこにいるの　どこにいるの
マミー　ブルーオー　マミー　ブルー

僕は、一番人気の“Pop Tops”でなく、ハスキーヴォイスの“リッキー・シェイン”という歌手のヴァージョンのレコードを買いました。
「こちらの方が、渋くていいのに」と思って、チャートで“Pop Tops”の上に行くように応援してましたが、駄目でしたねえ～(笑)
ラジオのリクエストでは、そこそこ上がったんですけどねえ～こんな自分の贔屓のヴァージョンも存在したこの「マミー・ブルー」は、70年代に洋楽を聴いてた人にとって、思い出の多い洋楽ヒットなのではないでしょうか・・・

Mamy Blue - Ricky Shayne