Johnny’s Dazed And Confused Days

〜ジョニーのぼんやりと混乱した日々〜

♪ クラウド・ナイン / ジョージ・ハリスン:1987年作

2023年11月27日 07時00分00秒 | George Harrison
ビートルズのサウンドではない!
「Free As A Bird」のギター・ソロにジョージ・ハリスンのスライド・ギターを入れることを、当初、ポール・マッカートニーは反対しました。
確かにジョージの代名詞となっているスライド・ギターは、ビートルズ時代にはなかった必殺技で、ポールが冒頭の理由で反対したのも頷けます!

しかし、そのブルージーなジョージのリードは、聴く者を魅了しました。
初めは反対したポールも、「ジョージのスライド・ギターが素晴らしかった!」と白旗を挙げざる得ませんでした!
【 Album Data 】
リリース:1987年 11月2日(英国)、11月10日(日本)
チャート:英国10位、Billboard 8位、オリコン27位


必殺技で成長を見せつける!
ビートルズ時代は、自らを「リンゴと僕はエコノミークラスのビートルズ」とちょっと自虐的な発言をするなど、ビートルズがジョンとポールを中心に動いていることを認める発言をしたジョージ・ハリスン・・・
チェット・アトキンス奏法を採り入れ、初期のビートルズ・サウンドの構築に貢献、そのことくらいしか自己主張させて貰えなかったジョージ・・・

しかし、そのジョージが解散を機に、幅広い交友関係の中から、ギタリストとしての地位を確立、あのエリック・クラプトンも、その素晴らしさを認めたのがスライド・ギターでした。
ジョージは「Free As A Bird」という5分にも満たない曲の中で、「ビートルズ解散後、最も成長したメンバーである」ということをファンに実証して見せました。

今日ご紹介するのは、1987年、久々にチャートに帰って来たジョージ・ハリスンのアルバムの表題曲でもあり、アルバムのトップを飾る曲でもある「Cloud 9」です。

まさに円熟味を増したスライド・ギターがじんわり心に響くこの曲、ジョージは“アルバム・ジャケットのバックの曇り空(Cloud)を見てタイトルを決めた”と言っています。

Cloud 9 = 意気揚々
英語で、こんな意味があるそうです。

ソロ・アルバムの9作目でもあることから、こういったタイトルになって行ったと思われますが、子供も成長し、理想的な家族愛に満ち溢れた当時の状況を考えると、実にフィットしたタイトルのように思います。

クラウド・ナイン / ジョージ・ハリスン
僕の愛を受け取って
君にぴったり合うよ
一緒に夢を見て イエスと言ってくれ
面倒を起こさないから救ってくれ
君がいらないものは僕が引き受ける

僕の時間をあげる
君に至福を味あわせてあげよう
僕の笑顔も心も
初めから君のものさ
君がいらないものは僕が引き受ける

僕の愛を受け取って
役に立つうちに利用してくれ
楽しみを分かち合うだけ
僕を傷つけても仕返しはしない
君がいらないものを僕が引き受ける
限りない至福の中で君と会おう

僕の希望をあげる
ジョークを交わすのも悪くない
君さえよければ
全部君のものにしていいよ
途中で手を引くならそれも結構だ
でも 君は至福を求めているんじゃないのかい

限りない至福





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