Johnny’s Dazed And Confused Days

〜ジョニーのぼんやりと混乱した日々〜

♪ ウォータールー・サンセット / ザ・キンクス:1967年作

2023年03月20日 07時16分56秒 | 1960年代の洋楽

【 Single Data 】
リリース:1967年5月5日
チャート:英国2位


Anthem
「賛歌」、「応援合唱詩歌」、あるいは「~を代表する歌」といった意味で使われる言葉。

日本でも、例えば「横浜を代表する曲は?」といった問いかけに、「ブルー・ライト横浜」なんて答えているのをよく耳にします。
いわゆる“ご当地ソング”と呼ばれるそれらの曲は、勿論、知名度は抜群、多くの人に愛され、駅のプラットホームや観光地などで耳にします。

北海道旅行にて・・・
30年位前の事ですが、北海道の阿寒湖の遊覧船に乗ったことがあります。その乗り場で流れていたのが布施明さんの「霧の摩周湖」・・・
初めは「なんで阿寒で“霧の摩周湖”なんじゃ!」と思ったりもしましたが、行く先々で、この曲が流れてましたので、その内、気にもならなくなりました(笑)
北海道の人は大らかですなね!\( ˆoˆ )/

今日はロンドンのご当地ソングとして認知されている曲を紹介させて頂きます。

ロンドン・オリンピックの閉会式で・・・
改めて英国ロックの層の厚さを感じさせられた2012年のロンドン・オリンピックのクロージング・セレモニー、これでもかこれでもかと“ブリティッシュ・ロック”が炸裂、ビートルズ「A Day In The Life」に続いて、黒塗りの車に乗って登場したのがキンクスレイ・デイヴィス、そして歌われたのが、今日ご紹介する「Waterloo Sunset」でした。
会場中で ♬シャラッラ~~~という大合唱、いかにこの曲が英国で愛されて来たか窺い知れます。
[ Album Data ]
リリース:
1967年9月15日
チャート:英国35位


ロンドンっ子にとって特別愛着のある場所のひとつ“ウォータールー”、その美しい夕焼けを眺める~これこそ「ロンドンに生まれてよかった!」と思える瞬間なのでは?
夕陽に美しく染まったテムズ川に架かる橋"Waterloo Bridge"、この橋の風景画をそのまま曲にしたのが"The Kinks"「Waterloo Sunset」です。
因みに、ウォータールー橋が開通したのは1817年のことで、2年前の1815年に“ワーテルローの戦い”ナポレオンに勝利したことを記念してこう名付けられました。

沈む夕陽というものは、なんとなくセンチメンタルな気分にさせられます。
それでいて、温かみと何とも心地いいほのぼの感も・・・
攻撃的な「You Really Got Me」に対し、ほのぼの感が満点なこの「Waterloo Sunset」、とても同じバンドの曲とは思えません。

「キンクスは最も英国らしいバンド」
これは"The Who"ピート・タウンゼントの言葉ですが、この「Waterloo Sunset」を聴くと、すごく理解できます~紛れもない名曲です!


ウォータールー・サンセット / ザ・キンクス
濁った古い川、鈍く波打ちながら
夜へと流れていく
忙しそうな人々、見てるだけで目眩がする
タクシーのヘッドライトが明るく輝く
でも、僕は仲間はいらない
ウォータールー橋に夕日を見つめるだけで
天国にいる気分

毎日、窓から世界を覗く
でも、肌寒い夕暮れ時の
ウォータールー橋の夕焼けは素晴らしい

テリーとジュリーは毎週金曜日に
ウォータールー駅で会う
でも僕はとても怠け者だから、出歩くのは嫌い
夜は家にで過ごす
でも寂しくなんかない
ウォータールー橋に夕日を見つめるだけで
天国にいる気分

毎日、窓から世界を覗く
でも、肌寒い夕暮れ時の
ウォータールー橋の夕焼けは素晴らしい

何万人もの人がウォータールーの地下鉄の駅に
蝿のように群がる
でも、テリーとジュリーは橋の向こう側で
ほっと一息をつく
そして、あの二人も仲間などいらない
ウォータールー橋に夕日を見つめるだけで
ふたりは天国にいる気分

ウォータールー橋の夕焼けは素晴らしい

 [ Album Data ]
リリース:
2003年9月15日
チャート:英国3位、Billboard 29位、オリコン47位

勿論、これ程、英国で愛される曲ですから、ビッグ・アーティストもカヴァー、デヴィッド・ボウイが2003年にリリースしたアルバム『Reality』のボーナストラックとしてこの曲を発表~Zggy さんにピタッとハマってます!


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