Johnny’s Dazed And Confused Days

〜ジョニーのぼんやりと混乱した日々〜

♪ エリナー・リグビー / ザ・ビートルズ:1966年作

2024年01月27日 08時00分00秒 | 『Revolver』
エリナー・リグビーは実在の人物なの?

作者のポール・マッカートニーは、、、
『エリナー・リグビーは自分が考え出した架空の人物』
、、、と言っている。

一般論として信じられているのは、、、
『いや、実在の人物に違いない! 現実にお墓も現存してるじゃないか! しかも、ポールとジョンが初めて出会ったセント・ピータース教会にあるのは偶然にしては出来すぎだ!』

そして、見上げた男の私は、、、
『そんなのどっちでもいい!でもポールが架空の人物と言ってるんならそれでいい!』と大人の対応~(^O^)


【 Single Data 】
リリース:1966年8月5日(英国)、8月8日(米国)、9月5日(日本)
チャート:英国1位、米国11位(B面)
*英国では両A面、米国ではB面扱い


世紀の大発見!?
2008年の年末にこんなニュースが話題になりました!


【2008年12月1日 AFP】
ビートルズのヒット曲「エリナー・リグビー」の実在のモデルとされる女性の署名が入った給与記録が28日、ロンドンのオークションに出品され、11万5000ポンド(約1700万円)で落札された。

詳しくは➡︎こちら

まあ、こんな話題が“世紀の大発見”として記事になり、ただの紙切れが1700万円になってしまうのが、ビートルズの凄いところですね。
それにしても、書いた当人が「違う!」と言ってることをアレコレ想像して「いやそんな筈がない!」と反論する人がいるから笑えますね(^O^)

ポールが話すタイトルの由来
この女性名のタイトルの由来についてポールは、女性名“エリナー”は、前年1965年に公開された映画『Help!』で共演した女優エリアナ・ブロン Eleanor Bronから 、ファミリー-ネームの“リグビー”は、英国のブリストルという街で見かけた店の名前である~このように証言しています。


墓場が観光のメッカ
しかし、ポールはセント・ピータース教会エリナ・リグビーのお墓とこの曲との関係を完全否定しているわけではないようです!

「もしかしたら、以前、目にしたものが無意識の内に記憶されていたのかも知れない」・・・
このようにその可能性も認めているそうです!

何れにしてもこのお墓は観光のメッカにもなってるわけですから、ポールもどちらとも取れるような微妙なスタンスのままの方が、ファンの為にも故郷リバプールの為にもベストなんでしょう!(^O^)

 【 Album Data 】
リリース:1966年8月5日(英国)、10月5日(日本)
チャート:英国1位、オリコン11位(1987年盤)
*米国では、『Revolver』までは編集されて内容が違う形でリリース。1966年8月8日にリリース、1位を獲得!
日本では、当時オリコンがまだ存在しておらず、1987年にCDリリースした際、11位を記録した。

"Yesterday"の倍の2組の弦楽四重奏
「Yesterday」は、バイオリン2台、チェロ1台、ビオラ1台というビートルズ初となる、弦楽四重奏をバックにポールが生ギターで弾き語った、まさにポールのソロと言ってもいい作品でした。
今日ご紹介するこの「エリナー・リグビー」では、バックを2組の弦楽四重奏にスケールアップし、更にジョン・レノンジョージ・ハリスンがコーラス参加するなど、曲の完成度においてはポップスの最高峰「Yesterday」を凌駕する出来栄えのように感じます。

エリナー・リグビー / ザ・ビートルズ
あの孤独な人々をごらん
たくさんの孤独な人々をごらん

エリナー・リグビーは
結婚式のあった教会で床に落ちた米粒を拾う
夢の世界に生きる彼女
ドアのわきの壺にしまった仮面を
取り出してかぶり 窓辺で待つ
待ち人は誰?

ああした孤独な人々はどこから来るのだろう
ああした孤独な人々はどこに身を置くのだろう

マッケンジー神父は
誰にも聞いてもらえない説教の原稿を書く
彼に近づく者はない
夜も更けて
誰もいない部屋で靴下を繕う彼の姿
何もかまうことはないのに

ああした孤独な人々はどこから来るのだろう
ああした孤独な人々はどこに身を置くのだろう

あの孤独な人々をごらん
たくさんの孤独な人々をごらん

エリナー・リグビーは
教会で息を引きとり その名とともに葬られた
葬式には誰も来なかった
マッケンジー神父は
土で汚れた手を拭きながら 墓をあとにする
救われた者はいない

ああした孤独な人々はどこから来るのだろう
ああした孤独な人々はどこに身を置くのだろう

歌詞の中にある"マッケンジー神父 Father McKenzie"という箇所は、元々は"Father McCartney"でした。 ジョンはそれを「ユニークだ」と推奨するも、ポールが「自分の父親みたいで嫌だ!」と反対、電話帳で"McCartney"に近い"McKenzie"を探し当て、そこに落ち着いたということらしです。



4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (なおとも)
2024-01-27 13:45:45
こんにちは!
この曲は弦楽の響きが何だか違うと思っていましたが、やはりそうなんですね。知らなかったので、余計嬉しいです。本当にビートルズの曲、一つ一つに逸話が枚挙に暇なく出て来ますね。不思議な感じの曲でしたが対訳を読み、エビソードを知り、今日百年の疑問が一気に氷解という感じでした。有り難うございました。なおとも
返信する
Unknown (sakaki45)
2024-01-27 22:56:45
いや、オークションの件は初めて知りましたが、
コアなビートルズファンは恐いなと思いますね。
自分には無理です。

「エリナーリグビー」は、ロックっぽくないのに自分にとっては妙に印象に残る曲ですね。
そしてヴァニラファッジのファーストに収録されたカバーは、
スピードが落とされてまるで別の曲のようですが、
これもまた印象に残る出来ですね。

https://www.youtube.com/watch?v=Qob295oK3jw
返信する
Unknown (ikenaijoni)
2024-01-28 11:15:20
なおともさんへ

おはようございます( ´艸`)
墓石に記された名前を最初に見つけた人はびっくりしたでしょうね!
それより、署名が入った給与記録には驚かされました!
1700万円という金額より、あの薄汚れた紙切れが残っていた事と多くの名前から見つけ出されたことの方が驚きました、
返信する
Unknown (ikenaijoni)
2024-01-28 11:21:15
@sakaki45 さんへ

おはようございます!
絶対にヴァニラ・ファッジの名前は出て来ると思いました。
最初から次の日の予約投稿済みです(笑)
今月の31日の分を除いて2月4日まではすでに予約投稿済みです。
返信する

コメントを投稿