バンマスの独り言 (igakun-bass)

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不幸せな国、ニッポン

2008年12月09日 | 社会・政治
秋のライブが無事に終わり、あっという間に師走。
個人的には去年よりはるかに気ぜわしい12月のスタートだ。

実は今月は早々に頭痛の種の出費が一つあって・・・フツーに暮らしている人たちにはあまりピンとこないだろうけど・・・ウチの車は暮れ近くになると(2年に一度だけど)恐怖の<車検>をむかえるのだ。過去にボーナスなんてもらった記憶がない僕にとって、まとまった出費となるこれが痛い!

クリスマスや年末資金などが必要になるこの時期にあろうことか<車検>が重なるなんて・・・。 バッドタイミング!

自動車を保有するっていうのは、けっこうお金がかかるものだ。特に毎年の自動車税と任意保険料、車検時の重量税・自賠責保険料・印紙代・車検料。
それに当然日々の維持費/整備費(燃料代、消耗部品代、駐車代etc)もあるから、例えば週末だけの車利用なんていうライフスタイルの人にはレンタカー利用の方がだんぜんお得、ってことだ。
先日なんとかその<車検>を終わらせたが、この寒空の下、財布の中身もそうとう寂しくなった。支払額、¥175,000なり。

ところで今や日本社会の現実は空恐ろしいまでにヤバイ。
実体経済においては百年に一度とまで言われる経済危機。アタマのイイ、おろかなアメリカ人の考え出したデリバティヴ商品(これにサブプライムが内包されている)の破綻による未曾有の経済混乱が案の定、すごい速さでわが国にも上陸した。

対岸の火事ではなかったのだ!

折りしも日本の政治は最悪の状況下。
与党は総選挙をどう先延ばしするかに腐心し、野党は総選挙をいかに早く実施するかで大騒ぎ。国民がこの年末をどう越せばいいのか、と苦悶しているというのに、政治家はひたすら<政局>ばかりに目をうばわれている。
なんという三流政治!

その材料に使われるのは、後先を考えないとりあえずの<ばらまき型>発想による目先のごまかし。年金もしっかり管理できないくせに、国民一人一人にお小遣いをくれるという。はたまた高速道路の通行料を安くするとか部分廃止するとかいう。
正直言って<小遣い>は欲しいが、それも立ち消えそうだし、そんなことより現実にはもっとカネの使い道はあるだろう。
高速代だって一部の運送会社には朗報だろうが、国民みんなが高速を使って遊びに行くとでも思っているのか。 バカもの!

国民の貧困や経済的混乱、加えて仕事・労働の確保問題、年金問題、新型インフルエンザの恐怖・・・その他目がくらむほどの国民生活に身近な問題の山積。

インド洋でのんびり無料ガソリンスタンドを開いている場合か!

今、政治がリーダーシップをとってこの国の舵取りをしなければならないのに、どうなってんだ? この無能・無策ぶりは!
こんな政局にばかりうつつを抜かしている政治家どもには差し迫っているこれらの深刻な問題が二の次三の次の問題なんだなとさえ思える。

不幸せな国、ニッポン。そしてそこに住んでいる日本国民。

来年、大丈夫か? ニッポン。


さて、訪問者のみなさん。
このブログ・ページの左側にある月ごとの記事欄で去年の今日(2007年12月8日)を呼び出してみてほしい。

ゴールドマンサックスの事を書いた一文だ。
どうだ? この時のこの業界の驚くべき狂騒ぶりは!
ここの人間は狂気のような巨額な報奨金をもらっていて、僕などは唖然としたものだ。
確かに大変な滅私奉公ではある。しかし今となってはほとんど虚業ともいえる会社と言われても反論はできまい。
所詮あれは人の金をもてあそんだ詐欺師の軍団のようなものだったのだ。
そしてギャンブラーの集合体であったわけだ。

怖いね。どう考えてもまっとうな商売じゃないでしょ?
内容を見ても、従業員の報酬を見ても。
だから、当然、コケた。

そしてバカなことに、これをチャンスとばかりに日本の金融機関がこれらの投資銀行を買いに出た。優秀な従業員はこの時点でもう船から降りているのに。
それを知ってか知らずか、邦銀や証券会社は競って玉石混合の抜け殻みたいな会社を買収した。残っていたのは失礼ながら平凡な力量もしくはゴミのような連中だけなのに。
その結果、今、それらの買収された会社の社員を大量リストラしている。
なんと愚かな!



・・・それを書いてから一年も経たずに世の中が激変し、かの業界も地に落ちた!
今やアメリカの3大自動車メーカーですら倒産の危機にあえいでいる。
この落差をどう説明すればいいのだ。

BIG3、アメリカの産業の象徴。
でも「つぶせばいい」と僕は思う。
多くのしがらみを断ち切って、心機一転、再生すればいいだけだ。
一時的にはすさまじい失業者が出るだろう。でも再雇用を確約しつつ、再生の道を模索し、迅速に再建すればいい。
こういう大ナタを振るわなければいくら国家のカネを投入しても無駄になるのは明白だ。
もともと大のガソリン喰いの大型車ばかり作っていた能天気なマネージメント・サイドには危機感がなかったのだから。
経営者はすべてクビ。巨額な報酬を受け取るって言う事は、こういう時に責任を人一倍とるという事と表裏一体だ。

だいたい日本の官僚もそうだが、自分らのカネや利権はしっかりと守り、自らの責任はあやふやにする。こういうクズばかりがいれば国が傾くのは当然だ。

毎日毎日、新聞や放送で日本の状況とそれに対する政治の無能ぶりを見るにつけ、聞くにつけ、腹の立つことばかり。
毎日このブログで腹立ち日記を更新できる、そんな量だ!
そんな現状を僕はとても不幸だと思う。

小泉政治が標榜した「痛みの伴う構造改革」が当初から問題のあるものだったと事あるごとに言ってきたのに、まさかここまでひどいことになろうとは。
小泉もまた万死に値する政治家だった。
郵政だって、あんなに必死に改造すべきことだったか?
規制緩和だって、無責任な競争と雇用の不安定さと役人の天下りで結局は<格差社会>を作っただけだったじゃないか。

アメリカの金融危機がどうのこうのじゃないんだ。
その津波を受けても今だに身動きが取れない日本の三流政治の情けなさを憂いているのだ。

一年でかのゴールドマンサックスが地に落ちたように、来年一年で日本も世界もどのように変化しているか・・・・怖いぐらい興味津々なのだ。


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2 コメント

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家も、 (yoko)
2008-12-10 04:28:43
2人の息子達が車の仕事をやってましてね、家の車も今年車検でした。長男が「車検でお金を使うならその金額で車買い換えちゃったら?今乗っている車より少なくともグレードは上だよ」ってんで同じディアマンテを15万で世話してくれましたよ!
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ハロ~ (igakun@発行人)
2008-12-10 21:38:29
>Yoko さま

その後、元気にしていますか~?

たしかに車はお金がかかりますなぁ。
今、若者の車離れが顕著だそうですが、道ばたにちょっと駐車しただけでも駐車違反をとられたりするんなら、電車のほうがいいやって思う人も多いのは理解できます。

しかし、年末までにくれるといっていた国民全員へのお小遣いの話、どうなっちゃったんでしょうね。
それでYOKOさんの所へ行こうと思っていたのに・・・。
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