バンマスの独り言 (igakun-bass)

趣味と実践の音楽以外に日々感じる喜びや怒り、感動を記録するためのブログです。コメント大歓迎です!

官僚組織のオキテ

2007年07月25日 | 社会・政治
「次官」なのにどうして事務次官がトップなの?

・・・みなさんはこんな(素朴な)疑問をもっていませんか?

官僚とその組織が諸悪の根源のようにいわれて久しいですね。
最近でも消えた年金問題は官僚の問題といえるし、談合や天下りもそう。ついには政府が公務員制度改革に乗り出し、天下り規制法なんてものも成立させてしまったんです。

いったい官僚の何が問題なのでしょうか。

 たとえば天下りを例に考えると、そのひとつに「事務次官」を頂点とした独特の人事システムがあります。日本の役所では、政治家が中央省庁の大臣となり、事務方である官僚をコントロールする仕組みになっていますが、そこで大臣を助け、事務方のトップとして各部署を指揮するのが事務次官。トップなのに「次官」と呼ぶのは大昔の大宝律令以来の官名だからなのですが、とにかく事務次官はキャリア組の高級官僚のなかでも最高位の役職として官僚機構に君臨してきたわけです。

この事務次官を頂点とする人事には大きく分けて2つの問題があると聞きます。

 まずひとつは人事が官僚の聖域となっていること。次官の下のポストには局長や審議官がいて、人事では、次の事務次官をこうした人から選ばなければならないとかいろんな制約があるのです。たとえ大臣でも自分の判断で優秀な人材を抜擢することが難しく、これでは政治が官僚組織をコントロールするというシステムが機能しているとはいいがたいのです。

 もうひとつは、事務次官と同期の官僚は辞めなければならないということです。
事務次官は官僚による出世レースのゴールで、実はお役所では、新しい事務次官が誕生すると競争に敗れた同年次のキャリア組はいっせいに退官するのが慣例となっています。
次官になるのは50代後半。その歳で優秀な官僚が引退するはずはなく、多くの官僚が当然のように自分のいた役所とかかわりの深い企業に天下っていくのです。これが天下りがなくならないゆえんで、政・官・業の癒着はこんなところにも原因があるというわけですね。

さて、公務員制度改革は官僚を変えることができるのでしょうか。

世の中、ムカつくことばかりで疲れます。

参議院選・・・とりあえず大きな選挙が目前となりました。
本来、政党政治の力学とは無縁であるはずの参議院。
この辺で「流れ」を変えてみては、といつも思っています。

(イメージ写真は外務省)

最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。