この前の土曜日の21時からNHKで放送していた「55歳からのハローライフ」
同じ世代の人間として、考えさせられることが多いグッドな番組である。(見てない人はオンデマンドをどうぞ)
村上龍の作品をドラマ化(一話完結で3回目。実は、私はこの本を姪にもらって読んでいる。)したもので、1話目の「キャンピングカー」や2話目の「ペットロス」も良かったが、なぜか、この3作目で「愛」について考えさせられた。
話しは、「結婚相談所」で再婚相手を探す一人の女性の話(原田三枝子)なのだが、離婚する前の夫というのが、どうもパットしない。でも、その夫との間に娘がいる。
退職して、テレビばかり見ている夫にイヤ気がさして、別れたのだが、結婚相談所が紹介してくれる再婚相手というのが、これまた、全然パットしない。
一人気にいった人ができたかと思ったら、「工場で働く人手が足りないから」と来たものだ。
それで、ブー。
最後近くの場面で、主人公が来たカクテルバーに一緒にいた見知らぬ男性が泣いており、理由を聞くと、「恋人が逢いに来てくれなかったのはなぜだ??」と落ち込んでいたのを、なぐさめるのだが、
「逢うことは簡単。でも、きっと、うまくいかないことがわかっているから、逢わないんだわ」!時の流れは大きいわ!」というようなことを言う。(私は見てないが、映画「ひまわり」にそんな場面があるらしい。テレビに出ていた。)
そう、そこにこそ、愛の本質があるのだろう。
「相手のことを思い、相手を幸せにしたいという気持ち」
そのために、逢うこともあれば、逢わないこともある。
I LOVE YOU.
I → YOU →HAPPY
そうして、ずっと、相手の幸せを思っているだけで行動に出なかったらどうなるって???
それは、時が解決してくれる。
だから、行動できるように、強くならなければ!
このドラマの最後で、主人公の女性は前の夫と再会するのだが、娘のことでよろしくと握手を交わして別れていった。
人生において、愛し続けるとは、自分に力があり、相手がそれを受け入れ、そしてお互いがお互いを支え合っている、そういう関係なのではなかろうか?