10月1日に横浜市緑区のJR横浜線の踏切で、踏切内の線路に横たわる男性(74)を助けようとして、亡くなった村田奈津恵さん(40)のお通夜が今日18時から行われたらしい。
村田さんは、父親の制止をふりきり「助けなきゃ」と言って、我が身を失い、男性をレールとレールの間に移したように聞いている。とても勇気のいることだ。自分にはたぶんできない。
お通夜には、内閣官房長官まで訪れ、首相、知事、市長、警察本部長などの感謝状や紅綬褒章も授与されるとのことだが、勇気をたたえることも必要だ。
だが、目の前で大事な我が子を失った親の苦しみはいかばかりだったことか。
その男性さえ、いなければ、娘は死なずにすんだのにと思わずにはいられない心境だろう。
日本経済新聞の10月3日付けの春秋というコラムに糸井重里さんの詩がのっているので、引用させてもらう。
「ひとつ やくそく」という詩のタイトル。
「おやより さきに しんでは いかん/おやより さきに しんでは いかん/
ほかには なんにも いらないけれど/それだけ ひとつ やくそくだ」
自分も、今の年になり自分と女房の両親の4人の親を持つ身として、この詩の意味がよくわかる年になってきた。
しかし、村田さんはそんなこと考える間もなく、勇気のある行動に出たということだろう。
合掌。