迷悟在己

痴呆寸前が巷間を漂いながら日々の雑感を書きます

梅花藻 醒ヶ井

2018-08-19 07:14:12 | 旅行
梅花藻というくらいだから、要するに「藻」である。
金魚の水槽に入ってるアレです。
水中で白い花をつけるのだが、花が梅の花に似ているところから「梅花藻」という。
暑い時期に咲くが、地元の人の話では、一年中咲いてるんだという。

この地方で梅花藻といえば、中仙道醒ヶ井宿の梅花藻がもっとも有名で、
他には、同じ志賀の高島にある針生川がある。
あとは福井県の武生の梅花藻、岐阜の白鳥、これ以外に聞いたことはない。

兵庫県の田君川には行ったことがないのだが、画像を見るとずいぶん規模が大きい。

針生川のそれは、英BBCが「日本の里山」として放映したように「かばた」が有名で、
梅花藻自体に観光の重点を置いていない印象である。

やはり観光地として全国的に知られた名所というと、醒ヶ井ということになろう。

梅花藻の生育には 一年を通して16度から17度の水温が一定した湧水で
しかも流れがあることが必須で、この条件を満たさないとそもそも生育しない。
それゆえに、絶滅危惧種といっても良いくらいだ。

小さくて可愛らしい花だが、竹箒で掃いても容易に花が取れたりしない強靭さもある。

最近では当地の店舗も観光客向けに凝ったデザインをした店や、本陣あとを利用した食事処、
あるいは夏という季節がらかき氷や甘味処など、より洗練された町並みになっているが、
さくらや梅林などと違って本当に花を愛する人でないと立ち寄って眺めるまで行かない。
したがって、年配の観光客が多いということになる。

いつの年だったか、梅花藻の撮影をしているところに地元の幼稚園児の遠足に出くわしたことがあった。
こどもたちは膝まで水に浸かって結構長いこと遊んでいたので、
私も他の観光客の邪魔にならないところでズボンをまくりあげ、水に浸かって、水面からの梅花藻を撮ろうとした。
ところが である。17度の水というのは真夏でも冷たくて、30秒もすると、その冷たさから足が痛くて
とてもじゃないが3分くらいが限度である。
どうして子供は平気なんだろね