天愛元年

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新元号『天愛』元年にスタート

栄養

2020-04-21 14:08:58 | 日記

 WTI原油先物価格がマイナスを記録か。世界の自宅待機時代には無用の長物だから仕方ない。アメリカ各州での外出自粛反対パレードもこういうことで切羽詰まっての事だろう。それを伝える記事に私は;
Let's look at the social experiments. Then we'll follow suit.
―と書き送った。進も地獄、退くも地獄の世の中に逃げ場はない。
 志村けんさんの教訓は、甘く見ても死の病であることが、目に見えない敵と戦う場合には、よく理解できないことである。と言っても、これに限ったことでなく、交通事故も、雪崩も、地震も、足の踏み外しも、急性アル中も、行住坐臥起こりうることで、一寸先には闇が待ち構え、七人の敵に取り囲まれている現実を、改めて思い知るだけである。とにかく生き残るためには、頭から布団を被って何カ月もじっとしてられるわけではないので、軽微にうつされることを前提に、普段よりビタミン、栄養をつけて体力で乗り切ることだと覚悟している。隣町の娘の連絡では、酒の飲み過ぎは免疫力を弱めると注意していた。1杯で止めるのが一番難しいので、2杯まで許してもらおう。
 先は読めないから誰にも言えない。でも記録は残っている。『シンス・イエスタデイ』(F・L・アレン著、藤久ミネ訳、筑摩書房)によると、1929年まで繁栄を謳歌したニューヨーク株式市場の代表銘柄アメリカン・テレフォン株は9月3日の高値304ドルから、大恐慌の幕が切って落とされて2カ月余りの11月13日には197ドル25セントまで暴落した。下落率35%の大痛手だった。しかし、これは序幕というか、大恐慌劇団の座長による舞台挨拶、前口上に過ぎなかった。当然、フーヴァー大統領以下、政府閣僚は鳩首協議し、主要金融機関は共同買い上げ機関を設けて、今の日銀ETFとGPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)のように、必死に買い支えた。そこで相場は落ち着きを取り戻し、底打ち反転した。かに見えたものの、世界大戦の後始末に迷走する欧州の混乱や世界金融の不安定さは激しさを増し、ヒトラーがドイツ政権を掌握する前夜の1932年にはアメリカン・テレフォンは70ドル25セントの安値を記録した。高値から77%の下落だった。しかし、まだ軽い方であった。GEは29年9月3日高値396.25ドルから32年には34ドルまで91%下落、GMは同72.75ドルから7.625ドルまで90%下落した。それでもまだ優良株であった。ラジオ株は同高値101ドルから32年安値の2.5ドルまで、ほぼ消えかかるほどの2.5%に縮小した。
 新型コロナウイルス肺炎感染も第2波、第3波が警戒されている。これはペスト以来の感染症の歴史と経験があるから、比較的予測がつきやすい。しかし経済金融の方面は、数理的な仮説理論の美しさを追究するあまり、余計な実態を大胆に捨象する傾向にあり、予測はほとんど当てにならない。選り取り見取りのチャートを駆使して底を打ったと確信すれば、その信念と勇気を行動に移すしかないであろう。
 株式や為替市場はどんなに危険や冒険が付きまとっても、実際にゲームが行われているから幸せである。ソーシャル・ディスタンス(social distance )とは真逆のソーシャル・エンゲージメント( socisl engagement )が基本となるスポーツは、市場が開けないのだから悲惨である。7月24日の東京五輪開幕に照準を合わせて身体を作っていた選手には、気の毒としか言いようがない。ストリップ小屋に客が1人も居なかった時の踊り子さんみたいに、誰に何を見せていいのか戸惑っているだろう。しかし、もっと困っているのが、常々は踊り子さんには手を出さないようにと呼び掛けている場内整理のようなスポーツ紙誌のライターである。懐かしの甲子園名場面とか栃錦対若乃花の名勝負など、蔵から埃を払って下手に咳が出ないよう注意しながら取り出してきた、骨董品でお茶を濁してきたけれど、ついに本日、ニューフェイス長嶋茂雄が日本球界一の大投手金田正一に4三振を喫したデブビュー戦の巻が登場した。こういうのは為替株式相場と違って、予想が当たっても嬉しくも何ともない。
 こうなれば、テレビ、新聞の編集権は視聴者、読者に渡すべきである。私ならNHKに緒形拳の『太閤記』を再放送してもらいたい。信長役の高橋幸治がいまだに信長のイメージとして離れない。藤村志保も艶っぽく瑞々しくて良かった。それともう一つ、局は忘れたけれど、栗塚旭の『燃えよ剣』もお願い。3つまで許されるなら『岸辺のアルバム』。八千草薫のさまよえる微妙な心の演技に惹きつけられたなあ。

肉食らひ
酒は控えめ
家の内
十万籠城
兵糧いつまで