天愛元年

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新元号『天愛』元年にスタート

春雷

2020-04-12 18:30:24 | 日記
 桜花賞は雨中の重馬場の中、松山弘平騎乗のデアリングタクトが、一番人気のレシステンシア(武豊騎手)をゴール前で差し交わして桜の女王に輝いた。単勝420円だった。一方、中山競馬場メーンレースの春雷ステークスは9番人気のラヴィングアンサーがゴール前のデッドヒートを制し、優勝。単勝1780円。
 スポーツ競技は新型コロナウイルスのために軒並み開催が見送られる中、無観客ながら実施され、頼もしい。外出自粛が叫ばれ、楽しみが少ない中、独り勝ちの勢いで人気の裾野を広げる可能性がある。週明けは東京都競馬(9672)を買ってみるのも面白そうである。
 2番じゃダメなんでしょうか?、どころでなく、9番人気が優勝でき、配当をがっぽり稼げるのが競馬の醍醐味であり、また人生の妙味でもある。競馬場を出て、広く人生を考える場合、貧乏人は塾に行く余裕が無く、良い学校に行けず、就職に困るのが、漸次確立しつつある格差社会の弊であるけれど、今回のCOVID-19は人の貧富を選ばず、等しく襲うところに、公平性や公正性を感じる。付き合い範囲の広い有名人らを呼んで会員制レストランで雑踏を離れて優雅に会食をしていても、あっさり侵入できるのがこのウイルスの特徴である。人と接する限り、人の内臓に潜り込んだ菌が無限の距離を渡り歩いて、伝播するものだから、かつて笹川良一氏が喝破したように、「人類皆兄弟」の世界となる。
 しかし、元祖笹川氏が求めた共助共栄による理想でなく、ウイルスのババ掴みのリスクにおいて「人類皆兄弟」に気付いたのは、現代人類の不覚である。人を押し倒して独り勝ちしようとしても、そうは問屋が卸しませんよ、という神の意志が働いているかのようである。
 鳥が大空を羽ばたいている姿を見て羨ましがっても、実は精魂を使い果たして餌を探し回っているのであって、誰にも楽な商売はない。疲れ果てて、羽を休めたい時に、そよ風の吹く緑陰のねぐらを用意しておいてあげたいものである。

柔らかき
柿のみどり葉
飛び疲る
鳥はね休む
宿りなりけり