天愛元年

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新元号『天愛』元年にスタート

砂山

2020-03-13 12:31:06 | 日記

 東京五輪は、トランプ米大統領に1年延期を勧奨され、IOC(国際オリンピック委員会)のバッハ会長もWHO(世界保健機関)の勧告次第であると従来の予定不変路線から退路を設けたことから、7月24日開催は取りあえず無くなったと覚悟した方が良さそうである。呆然自失、受け入れ難いことであるけれど、四囲の状況を見渡せば、全国の学校が休校となり、センバツ高校野球が中止され、その他イベントが次々と開催できない異常事態なのだから、遅くとも4月中に COVID-19 終息宣言が出る見込みがなければ、決断を遅らせるわけにはいかない。日本の建築技術の粋を尽くしたオリンピックスタジアムがバベルの塔になるかもしれない。しかし、何らかの神の意志が示現された後には、日はまた昇るであろう。
 おもちゃ箱をひっくり返したような状況の中で、自分だけ特別だと例外扱いしてもらうわけにはいかない。米国金融市場はFRB(連邦準備制度理事会)が1兆5000億ドルの資金供給を発表しても、ダウの下落は止まらず、12日は2352ドル、率にして10%下げた。歴史的なブラックマンデー(1987年10月)のクラッシュ(大暴落)に次ぐ暴落を目の前にして、3日の緊急利下げに続いて第2の矢を放ちたくても、誘導目標が既に1-1.25%にまで低下し、今使ってしまうと次の異変に備えられなくなってしまう。最後の大好きなテディベアは取って置くしか選択は無かった。
 尻に火が点いた状況で、トランプ大統領は欧州人の30日間入国禁止を表明。目に見えない敵との戦争なので、通常の外交儀礼に構っていられない。これに対しEU(欧州連合)のウルズラ・フォン・デア・ライエン委員長が「協議なしの一方的な措置は承服できない」と大反発したので、私は
Forgive him! He was hurrying the hell up then.
と彼女にコメントを送った。事情はお互い様、仕方ないではないか。
 日本では新型コロナウイルス「緊急事態宣言」法案がきょう成立する段取りである。折しもきょうは13日の金曜日。夜間帯の欧州時間にドラキュラが暴れ回るような凶事が出来しないとも限らない。さっそく発令されるような事態はご免蒙りたい。
 下手をすると死に至る新型コロナウイルスに感染しても、狼狽して理性を失い、道連れに人にうつしてやる、なんて浅ましい了見を持たないようにしたい。タイムリーにも、今月のNHKラジオ英会話の最終週のテーマは、『励ましの定型表現』である。23日(月)のキーセンテンスは「 Come on, it's OK. 」=さあ、元気を出して、いいんですよ。こんな声を掛けられると、感染しても自己の免疫力で治せばいいや、という気になる。他にも元気の出る類似表現が例示されている。
You'll be all right.
Everything will work out. You'll see.
I'm sure everything will be OK.
 もっとあるけれど著作権違反で捕まるといけないので、ここまで。訳も省略。
24日(火)のキーセンテンスは
Don't worry. Tomorrow's another day.
類似表現で
Be strong.
Be brave.
25日(水)は
Don't be so hard on yourself. =そんなに自分を責めないで。
26日(木)
Stick with it! =頑張ってやり続けて!
これの類似表現として、2年前に私が米コロラド州のグレートサンドデューンズ国立公園に行ったとき、一歩一歩足がめり込んで歩くのが大変な砂山を登る、現地観光客の小さな娘に対して父親が、励ましの声を掛けるのを実際に聞いた
Hang in there!
も例示されている。前講師の遠山顕氏時代に習った表現が実際に使われていて感激したものである。人間の実存は、バベルの塔でも砂上の楼閣でもなく、シュレッダーに掛けられようが、ドリルでHDDに穴を開けられようとも、風雪に耐えて頑張れば実際に生きた痕跡は残るのである。

砂山に
登る娘を
励まして
父と交はせり
頂きの笑み