天愛元年

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新元号『天愛』元年にスタート

神事

2020-03-12 13:24:26 | 日記

 3月12日、今日の花はアネモネ。花言葉は「見捨てられた」「見放された」って、ホンマかいな。たいがい、「愛」とか「恋」とかに絡んだ、贈答に相応しいものばかりと思っていたけれど、厳しい日もあるんやね。
 WHOのテドロス事務局長が新型コロナウイルスのパンデミックを宣言したか。トランプ米大統領が英国を除く欧州からの入国を30日間停止した。米国の医療関係者が最悪1億5千万人が感染すると予測している。米人口の45%に当たる。そんなことが起こり得るのか。まだ発生源も感染経路も何も掴めていないし、治療薬開発に着手もできない。四面楚歌ならぬ、四面コロナの大ピンチである。もう頼るものはなく、自己免疫力によって打ち勝つしかない。シンプルに栄養補給と体力しか生き延びる手立てはない。予防策としては、とにかく人を始め、接触を断つこと。それでは経済、産業、生活が成り立たないから、人の活動は止められない。となると感染の確立を低下させることができない。それを両立させる解はなかなか見付からないけれど、取りあえずはテレワーク、テレコミュニケーション、バーチャルミーティングで凌ぐ方向になるだろう。伸びる産業はテレワーキングとバーチャルレアリティ―及びロボットに関連した分野かな。NEC(6701)と不二越(6474)で勝負か。
 超大型旅客船だけでなく、ナイル川観光船とか、クルーズ船がクラスターの有力源として注目される。クルーズ( cruise )を辞書で見ると俗用の項で、遊ぶ相手を漁るとか、ナンパする意味に使われている。観光船に限らず、濃厚接触を目的とする場には注意した方が良さそうである。
 異教徒の教会や宗教行事が爆発感染を招いた報告をよく目にする。歓楽施設が感染拡大の温床となった報道もある。宗教的会合を禁じるのは社会的反発が強く政治的に難しいかもしれないけれど、風俗営業などは政治的に喜んで禁止してしまう可能性もある。遊びたいなら、時間的猶予は少ないかもしれない。
 宗教的行事の面では日本は恵まれている。異教徒では感染の温床となる場合があるのに対し、とにかく本邦の神事はお祓いが基本で、清浄を旨とする。中には政治的に堕落した神社、新興宗教も見受けられるけれど、概ね穢れを嫌う伝統が守られている。
 特に素晴らしいのは、日本の春の一大イベントであるセンバツ高校野球の開催など各種スポーツ大会が中止になる中、営業的に大ダメージにも関わらず大相撲が無観客でも春大阪場所を開催していることである。日本人を代表して感謝したい。横綱の土俵入りを始め、取組前の各力士の四股踏み、塩撒きを見ると、日本から悪疫を退治し、祓ってもらっている気がする。その意味では、結びの一番の後に行う弓取り式は五穀豊穣、国家安寧、悪疫退散など、日本を守る総べての祈願が籠っている気がする。それを放送の都合で、何日目だったか端折ったNHKの浅慮が腹立たしく、画面に向かって大喝を入れた。
 パンデミック宣言が出たばかりであり、『フォレスト・ガンプ 一期一会』のトム・ハンクスさんまでが感染し、収束の気配が見えないのだから、断腸の思いながら東京五輪の開催は無理であろう。センバツ中止の理由と同様、選手やチームや競技種目の準備に不公平や不平等があっては、フェアプレーの精神に基づいた試合にならない。強行開催をしたところで、競技に誰が参加してくれるのか。走ったり跳んだり泳いだりするのが日本人だけだったら、東京一輪にしかならない。みんな悲しい気持ちであるけれど、現実を見詰めて対処しておかないと、幻想を追い続けていれば、最後にショックがより大きくなる。

四面楚歌
コロナの包囲に
篭城す
為替に討たれ
株は燃え落つ


      「見放された」

         『悪疫退散』