世の中には様々なクリスマス・プレゼントがある。便乗して判断を誤る者や、決断して幸運を得る者、ケーキを期待したのに刑期だったりする者、博打で稼ごうとして大損する者など、悲喜こもごもだけれど、年内最終商いまでには何とか調整して、引きずることなくまっさらな気持ちで新年を迎えたいものである。
もう股引を穿いて、シャツを2枚重ねに着て、家の中でもジャンパーを被っても寒くて、炬燵に入らないと居れんようになると、柿の種類も下火になり、ミカンの季節やなあ。伝統の温州みかんだけでなく、清見だ何だと覚え切れないくらいハイブリッド種が豊富に出回り、何の努力もせずただ座っているだけで色んな味が楽しめ、馬鹿であっても消費者は王様を実感する。ひょいと買ってブランドを覚えてないのに、一つひとつの実にずっしり糖汁が詰まって、極甘でかつ酸味を残した特上品にぶち当たった。幸せ。1個で善哉1杯分の糖分を吸収した感じや。前に、愛媛にバス旅行した際、ガイドさんが産地の人間なので言いにくいけれど、濃い橙色の甘いミカンは糖分が多く食べ過ぎると糖尿病の心配があるので、最近は黄色っぽくて割りと酸っぱい蜜柑が健康志向により好まれる傾向になっていると教えてくれた。それを実感するくらい甘くて美味い。暫く健康を度外視して楽しむぞ。でもやっぱり目移りして、夏みかんがあれば買い、八朔を見付ければ手に取ってしまう。冬場はグレープフルーツを見向きもしなくなる。正月には目出度く文旦と言うのか、熊本や愛媛では呼び方が違うかもしれないけれど、巨大ミカンを飾って食べたいな。息子、娘が来てくれたら、年始土産に用意しておいたらエエかも。 指揮権発動の歴史的証人になれるのかと思ったけれど、見送られたなあ。秋元司衆院議員のIR(統合型リゾート)事業をめぐる収賄容疑で東京地検特捜部にあっさり逮捕された。現職議員なので法務大臣に逮捕の許諾を求める際、森まさこ法相が指揮権を発動してストップを掛けるか注目されたけれど、政権が命運を賭けて庇う程の玉ではなかった。元内閣府副大臣でも自民党を離党して個人の犯罪に矮小化する腹やろ。1954年の造船疑獄の際は、政権与党幹事長で後に総理大臣になる吉田首相側近の佐藤栄作という大物やったから、そこらの有象無象とは比較にならない。65年ぶり注目点やったけれど、時は隔てても同じような政界汚職の連鎖や。何世議員か指を折らなくては分からないくらい政治が子々孫々の家業となり、政見抱負も無い者の金儲けの手段と成り果てている。しかし、欲得だけの唐変木が真似ると、さすがに塀の中に落ちるわ。
クリスマス
ケーキと思へば
刑期なり
一か八かの
リゾート賭博