天愛元年

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新元号『天愛』元年にスタート

核×核

2019-07-25 11:43:43 | 日記
日本列島も梅雨が明け始め、『セミ ハンドブック』(税所康正著、文一総合出版)を借りて、蝉の勉強を始めることにした。それによると、蝉の交尾は体の位置関係がⅤ字型と反向型に大別される。前者は体の向きがⅤ字型に交差するので分かりやすいけれど、後者は頭部が180度反対向きに直列し尾部の生殖器が結合する。一般に48手という体位の豊富さを誇る人間でも真似るのは難しいだろう。真夏を伴奏するセミの鳴き声はオスが主体のようである。学者の知恵だと、メスを呼ぶ声だと説明する。虫取り子供に捕まえられたりする時にギャッと発するのは悲鳴音と名付けられ、やはり虫にも恐怖とか悲嘆とかの感情があるようである。「ミーンミーンミーン」と鳴くミンミンゼミ、「ツク、ツク、ツク」のツクツクボウシ、「カナ、カナ、カナ」のヒグラシなら聞いたことがあるけれど、日本には蝉が36種も居て「カン、カン、カン」(オオシマゼミ)と雉みたいのとか、「チィチィチィチ」(チョウセンケナガニイニイ)と雲雀みたいのとか、いろんなバリエーションがある。朝一番に鳴いているのは単なる耳鳴りである。QRコードを読み取れば、33種の鳴き声がスマホで聞ける。便利な世の中である。脱皮した抜け殻の写真も豊富で、楽しい本である。「セミの家」という作者のホームページも紹介されている。『八日目の蝉』なんて映画、TVドラマがあったので、朝生まれて夜には死ぬなんてことは俗説と知っていたけれど、産卵から土中に暮らす幼虫時代を除いても、羽化後の成虫になって3週間程度は活動し、中には1カ月以上生きるのも居るそうである。短いには違いないけれど人間と比べ、地球と人間の寿命の差ほど短命でない。
北朝鮮がけさまた、短距離ミサイルみたいなのを日本海に向けて発射したらしい。韓国軍の発表により情報がもたらされた。自衛隊がすぐさま詳報を出さないのは異様である。把握していなかったとしたらお粗末というか、日本の防衛上お寒い。ソウルの要請により発射されたとしたら由々しいことである。高浜とか大飯とか、原発をお気楽に稼働していていいのかと私が常々、政府当局に問うているのは、核ミサイルによって発電中の原発が破壊される人類史上最初の実験場になってはいけないということである。核×核はアインシュタインでも計算できないほど爆発的エネルギーを発散させるはずである。米朝が平和条約を締結し、38度線帯に北朝鮮経済開発のための工業団地建設に日本が巨額の資金負担をさせれようとしても拒みにくい状況があり、国際政治の論理から言って、むしろ協力するしか手が無くなるであろう。

ちぃちぃちぃと 暑かはしくも 鳴く蝉の
北のミサイル 大飯避けてね