久しぶりの更新です。
もう3月になってしまい、こんな感じでぼちぼちの発信ですが、今年2024年もよろしくお願いいたします。
さて、江戸時代幕末、水戸藩第九代藩主が記したという『食菜録』というレシピ集があるということを、茨城大学のサイト
https://www.ibaraki.ac.jp/news/2023/08/02012069.html
で知りました。
事務局が茨城大学の研究室の 水戸食菜録研究会さんが下記のサイトを作られ、広く発信されています。
http://arakilab.hum.ibaraki.ac.jp/syokusairoku.html
食菜録300のレシピが載っているそうで、同サイトでは、そのレシピが検索で調べられるようになっており、一部再現料理の写真や動画もあって、本当素晴らしいのです
例えば、紹介されているレシピの中で、個人的に目からウロコだったのが、『茄子のへた』。
現代風にいうとエコ料理でありますが、さらに『気根をよくし髪を増やす』薬効も
もう、茄子のへた、もう捨てられません♪
また『茂ろこしもち』(もろこしもち)。
材料は『もろこし粉、餅粉』となっています。
レシピではこの『もろこし粉』を作るところから記載され、それが大変手間がかかる作業を経ているのが分かります。
再現料理の写真では、クリーム色の小さな丸いお団子状のものになっています。美味しそう
実は、うちのブログでも以前、『赤餅・もろこし餅』と題して、板東市の郷土食を再現して記事にしています。
https://blog.goo.ne.jp/ibaraki-kyodoshoku/e/b42b578f8827d2611aa15c4d61b6494d
この時、『もろこし』は何かと調べて、『たかきび』と同定して、たかきびで『おらげのもろこし餅』として作ってみましたが、色も赤く、結構ワイルドなお餅となっています(笑)。
「聞き書 茨城の食事 日本の食生活全集⑧」(発行:社団法人農山漁村文化協会)
にある『鹿島灘沿岸の「もろこしもち」が、もろこし粉の作り方からみても、『食菜録』の『茂ろこしもち』とかなり近いもののように思いますし、逆に、古くから、常陸国で食べられていたのだと分かりますね。
水戸食菜録研究会さんの『食菜録』サイト
http://arakilab.hum.ibaraki.ac.jp/syokusairoku.html
では、
これから再現料理の紹介も増えていくとのことで、これまた楽しみです。
水戸や茨城の食文化・食の歴史の発信や、観光にも繋がると良いですよね。
再現料理を味わう会があったら、是非参加して味わってみたいです♪
(市川)
本当に茨城の食と、その歴史とが。
その情報をそのまま公開している所も素晴らしいかと思います。
そして、この資料を見つけるアンテナも素晴らしいかと思います。