郷土食研究会 うまかっぺ!茨城 

茨城の郷土食に関するあれこれ。また、そこから、「食」だけではない、た~~~くさんの、よもやま話などなど・・・

すかんぽ(いたどり)の春芽

2022-04-13 18:47:44 | グルメ
先日、ヤマザクラも美しい筑波山麓を歩いていると、山菜らしい植物を抱えて歩いているおじちゃんがいました。

すかんぼ」とのこと。そして、
これの皮を剥いて、生のまま、味噌をつけて食べると旨い!」とのこと


その時の足下には、同じ植物が群生していました。
おじちゃんは、道から離れた山の中で採ってこられたそうです。

一つ頂きました


写真は頂いてから2時間ほど経ってしまっているので、少々葉が萎れていますが、茎はみずみずしい

私の実家の方では、「すかんぼ」は「スイバ」の別名ですが、これは違う植物です。
調べると、これは「イタドリ」でした。

「イタドリ」を「すかんぽ」と呼ぶ地域と、「スイバ」を「すかんぽ」と呼ぶ地域があるようですね


ちなみに「スイバ」はこちらの植物です。
写真がピンボケでごめんなさい

実は私は、今回「イタドリ」を初めて見ました

皮をむいて生のままで、味噌をつけて食べるとのこと
「お酒のおつまみに最高」とのことなので、早速試してみることに。


フキのように、皮は手で筋に沿って縦に簡単に剥けます

皮を剥くと、美しい緑色
そして、水分を多く含んだ、瑞々しい茎。

そのまま茎を囓ってみると、サクッとした噛みこごちで、豊かな水分と共に、爽やかな酸っぱさが口に広がります。
特にえぐみもしぶみなどもありません

山を歩いていて、喉が渇いた時に、これを見つけてかじるという話も聞きました
確かに、酸味が、疲れにも喉の渇きにも効きそう


味噌をつけて食べると・・・。

これは美味しい! 

酸味が味噌と調和して、とても食べやすい。
酢味噌は、酢の香りが強いですが、これは特に強い香りもないですし、サラダのようで爽やかで、あとを引く美味しさ。

たくさん、すかんぽを採っていたおじちゃんの気持ち、分かりました

春の山草、地元の方は、いろいろ堪能されているようです

(市川)