カミノアナログ

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新種牡馬とポストサンデー

2005-03-26 | pog-fresh
過去15年間の新種牡馬とその成績について調べてみた。


1990年首位(中央2歳戦限定による新種牡馬リーディング。以下同じ)
 シンボリルドルフ 11-c号族 遺伝形質A 非遺伝形質O  中央登録産駒数 32
 出走頭数 13 勝馬頭数 6 勝利数 8 1頭当たり賞金 864万円 勝上率 46%
1991年首位
 スリルショー
 23-b号族 遺伝形質O 非遺伝形質A 中央登録産駒数 34
 出走頭数 13 勝馬頭数 8 勝利数 10 1頭当たり賞金 805万円 勝上率 62%
1992年首位
 リヴリア
 13-c号族 遺伝形質O 非遺伝形質A 中央登録産駒数 38
 出走頭数 15 勝馬頭数 9 勝利数 12 1頭当たり賞金 1122万円 勝上率 60%
1992年2位
 トニービン 19-b号族 遺伝形質O 非遺伝形質A 中央登録産駒数 41
 出走頭数 16 勝馬頭数 9 勝利数 13 1頭当たり賞金 760万円 勝上率 56%
1993年首位
 キンググローリアス
 02-d号族 遺伝形質B 非遺伝形質B 中央登録産駒数 24
 出走頭数 12 勝馬頭数 8 勝利数 12 1頭当たり賞金 1223万円 勝上率 67%
1993年2位
 ブライアンズタイム 04-r号族 遺伝形質O 非遺伝形質A 中央登録産駒数 44
 出走頭数 16 勝馬頭数 4 勝利数 7 1頭当たり賞金 827万円 勝上率 25%
1994年首位
 サンデーサイレンス
 03-e号族 遺伝形質O 非遺伝形質B 中央登録産駒数 61
 出走頭数 32 勝馬頭数 20 勝利数 30 1頭当たり賞金 1520万円 勝上率 63%
1994年2位
 ジェイドロバリー 05-h号族 遺伝形質B 非遺伝形質O 中央登録産駒数 51
 出走頭数 18 勝馬頭数 12 勝利数 13 1頭当たり賞金 743万円 勝上率 67%

↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓新種牡馬の暗黒時代はじまる↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓

1995年首位
 ヘクタープロテクター
 22-b号族 遺伝形質B 非遺伝形質O 中央登録産駒数 60
 出走頭数 19 勝馬頭数 8 勝利数 14 1頭当たり賞金 959万円 勝上率 42%
1996年首位
 メジロライアン
 08-c号族 遺伝形質O 非遺伝形質A 中央登録産駒数 30
 出走頭数 13 勝馬頭数 4 勝利数 10 1頭当たり賞金 1628万円 勝上率 31%
1997年首位
 コマンダーインチーフ
 14-f号族 遺伝形質O 非遺伝形質O 中央登録産駒数 44
 出走頭数 21 勝馬頭数 9 勝利数 12 1頭当たり賞金 1003万円 勝上率 43%
1998年首位
 アフリート
 01-h号族 遺伝形質B 非遺伝形質B 中央登録産駒数 73
 出走頭数 21 勝馬頭数 5 勝利数 6 1頭当たり賞金 554万円 勝上率 24%
1999年首位
 カーネギー
 16-c号族 遺伝形質O 非遺伝形質O 中央登録産駒数 63
 出走頭数 21 勝馬頭数 8 勝利数 10 1頭当たり賞金 627万円 勝上率 38%
2000年首位
 ダンスインザダーク
 07号族 遺伝形質O 非遺伝形質O 中央登録産駒数 109
 出走頭数 46 勝馬頭数 7 勝利数 8 1頭当たり賞金 232万円 勝上率 15%
2001年首位
 フサイチコンコルド
 01-l号族 遺伝形質O 非遺伝形質O 中央登録産駒数 71
 出走頭数 28 勝馬頭数 9 勝利数 10 1頭当たり賞金 513万円 勝上率 32%
2002年首位
 タイキシャトル
 04-d号族 遺伝形質O 非遺伝形質O 中央登録産駒数 82
 出走頭数 34 勝馬頭数 11 勝利数 13 1頭当たり賞金 538万円 勝上率 32%
2003年首位
 エンドスウィープ
 04-r号族 遺伝形質O 非遺伝形質O 中央登録産駒数 67
 出走頭数 41 勝馬頭数 16 勝利数 17 1頭当たり賞金 593万円 勝上率 39%
2004年首位
 フレンチデピュティ
 04-m号族 遺伝形質B 非遺伝形質A 中央登録産駒数 105
 出走頭数 56 勝馬頭数 20 勝利数 22 1頭当たり賞金 574万円 勝上率 36%
2004年2位
 マイネルラヴ 14-c号族 遺伝形質B 非遺伝形質O 中央登録産駒数 62
 出走頭数 40 勝馬頭数 13 勝利数 16 1頭当たり賞金 574万円 勝上率 33%


サンデーの後はおそろしく勝ち上がり率が落ちているのがわかるだろうか。
アフリートはプリモディーネのGII勝ちで偶然取れたようなリーディング。
もっとひどいのはダンスで、2歳勝ち上がり率は15%。本来ならリーディングなどとれないはずの数字だ。2勝目もツルマルヒガシダケが勝った500万下のみ。この年は他の種牡馬の不作と、ダンス自身の産駒数(質より量、塵もつもれば)があって、何とかリーディングがとれたのがわかる。
いっぽうでアメリカ時代、史上最高の勝ち上がり率を記録したエンドスウィープでさえ、日本では40%に達していない。数字的にはサンデー以前の二流種牡馬(スリルショー、リヴリア、キンググローリアス)と比べ2/3以下なのである。

95年以降、新種牡馬の勝ち上がり率が低迷しているのはなぜだろう。

・ バブル崩壊後の導入馬ばかりで、質が落ちた
・ 社台以外の経営体力が落ち、ほんとうの意味での競争が成立していない
・ ノーザンダンサーが非遺伝形質に入り底力が落ち始めた
・ サンデーに優秀な繁殖牝馬を取られ、じっさいの勝ち鞍もかっさらわれた

理由はいくつか考えられるが、いちばん大きいのはたぶん最後のものだろう。2歳リーディングにしがみつくサンデー自身が、新種牡馬から台頭のチャンスを奪いつづけていた・・・これは、POG的な現実とも一致する。
だとすると、急死でサンデー産駒の数が少ない2歳世代からは、新種牡馬にも少しはチャンスが生まれてくる。
もしかするとサンデーがいなくなる来年からは、また60%以上の勝ち上がり率を期待していいのかもしれない。新種牡馬の顔ぶれを見ると、再来年の方がより期待できそうだが・・・。

教訓。

・ 95年以降の新種牡馬リーディングは、いろんな意味で実質サンデーの残飯争奪戦だ
・ そこで首位だったからといって、2歳戦の活躍をあてこんでダンス産駒を狙うのはやばい
・ 来年からは新種牡馬にもっと警戒が必要だ
・ サンデーの独占していた繁殖牝馬が、どの種牡馬へ流れたかに注目しろ

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