へびのように賢く、はとのように素直であれ

いつの頃か、偽善が世の中に満ちている。偽善は見破らなければならない。へびのように賢く、はとのように素直でありたい。

デービッド・アイク ニューズレター2009年4月26日号 2

2009-05-16 10:22:36 | Weblog
→1より続き

 ポールソンと現FRB議長バーナード・バーナンキ:

「人をだますのがこんなに楽しいなんて。それに実に簡単だね。」


このお金が、現在政府の中にいるこの危機を起こした当の人々によって銀行業界に流入し、この危機を引き起こした当人たちのところにやって来る一方で、何百万人の人々が生活の糧と家を失っている最中に、突然より楽観的な美辞麗句が出現している。


オバマは「回復の明るい兆し」と言い、ダーリングは「回復は今年の終わりに始まるだろう」と言う。これはもちろん絵 空事だ。銀行がお金がなくなるまで納税者の数兆ドルを貪る間の時間稼ぎであり足踏み状態だ。そして次に第3段階が来る。すなわち政府の万策が尽き、金庫が 空になった時、さらに大きな崩壊が来る。


その時彼らは間違いなく大物たちの何人かをスケープゴートにするだろう。しかし「名士」などシステムそのものを支配する人々にとっては、その程度の意味しかない。


財 政状況は政府が認めているより遥かに悪い。なぜならそうなるようになっているからだ。その目的は現在の世界の金融構造を破壊し、そうすることで”世界中央 銀行”に基づいた極めて中央集権化した別のシステムに取り替えることだ。イルミナティがつくったIMF(国際通貨基金)は供与される莫大な金額によって、すでに事実上の世界中央銀行になり、もはや名称の変更が必要なだけのところまで来ている。


我々を混乱させるために実行されているもう1つの策略は 、銀行の利益を水増しすることで立ち直りつつあると見せることだ。しかしこれは策略に他ならない。銀行は実際には全く利益を出していない。これは政府にいるお仲間や工作員が後押しした、すべて巧妙な粉飾決算だ。


い わゆる「不良資産」は帳簿には実際より遥かに価値があるように記載されている。もし自分ところの家計の収支が合わない時、数字を変えて赤字を黒字にできた らすごいことではないだろうか?しかしこれは銀行が破綻状況を隠すためにやっていることで、彼らは自分たちの負債の規模が巨大であることも理解しているのだ。


他の誰もこの現実から逃れることは許されないのに、銀行だけは別?別に問題ないし、役にも立つ。人々に自分の資産が危ないと警告することができる「問題一覧」に、アメリカ政府がこれらの銀行を載せて公表しないで済むのだから。



帳簿{ちょうぼ}を料理する(ごまかす):銀行取引(banking)からnを取ると何ができるか?

(焦げ付き;baking)ゾッとするね。


あるシティグループの決算の分析がいい例だ。「不良資産」の価値を大幅に水増しし、ある四半期の損失を別の四半期に移し、損失の規模を実際より少なくすることで、シティグループは第一四半期の決算で41億ドルもの額を偽ったものと推定される。


これにより利益だとされる16億ドルの額は25億ドルの損失に変わる(ここを見て)。そしてあらゆる所で同じことが起きていて、実際にはそんなことは起きていないのに、銀行の回復という幻想をばら撒いている。しかしこれはすべて第3段階、すなわち次のレベルの破綻を待つ時間稼ぎなのだ。


問題解決のために投じた何兆ドルものお金にほとんど効果がないと示された時、政府は何をするだろうか?偽りの会計報告の裏側を見れば、特に「救済策」と「経済刺激策」によって生まれる長期債務を含めた時、アメリカ政府も英国政府も、他の政府と同様すでに財政破綻している。


今週BBCの経済学者が、予算案に於いてダーリングが発表した英国政府債務見積もりは、あまりに巨額なため「シティ」はお金を貸さないだろうと言うのを聞いて、私はあきれて首を左右に振るしかなかった。


ちょっと待った。甘いお茶を差し出す一方で狡猾な契約書はすべて安全にしまい込むんだ。えー、また来るって?



イルミナティの世界拠点ロンドンの金融街シティは、政府がシティを救済したためそんな負債があるというのに、政府にはお金を貸さない??目が回りそうだ、腕をつかんで支えて欲しい。


だがもっと重要な問いはこれだ。なぜあらゆる政府は。無利子の独自通貨を発行できるのに、芯まで腐敗している金融業界から有利子で借金して利子を払っているのか?


エコノミストであれ、政治家であれ、メディアであれ主流にいる人々は誰もこのことを聞かない。なぜ銀行が初めから負債になるお金をつくることを許されているのか?これが信用貸しの実体だ。つくられて流通するお金は借金なのだ。


頭がおかしくなければ何だろう?人々の最大の利益のためにやっているとしたら頭が変だが、世界の人々の人生を支配したいのなら優れている。



しお金が無利子で流通していれば、物やサービスの交換のための手段という役割を適正に果たすことだろう。しかし一旦お金からお金をつくり出し、無からお金
を作り出し、利子を課せるようになると、銀行家でも金融投資家でもない人々すべてにとって、交換の手段であるお金は牢獄になってしまう。


銀行が、保有している預貯金の10倍の額に利子をのせて貸すことができるのはどうしてなのだろうか?…「お金」はコンピュータプログラム上にしか存在しない数字である。


それは、銀行システムをつくり操作している同じ血族が政府も所有しているからだ。



仕事中の銀行の会計士.


というわけで、精神病院へようこそ。ここは政府が有利子で金融業界からお金を借りてその金融業界を救済するところ。そして政府が借りその利子を払うお金を、保有額の10倍(実際はそれどころではない)を貸せる銀行業の陰謀団がコンピュータ画面上で無からつくるところだ。


「政
府」のところを”我々”に換えて読んでみよう。人類は何世紀も「銀行取引」にだまされてきた。マフィアと我々は今現在、従来とは全く違うことで一杯食わさ
れている。そして我々の残りの期間より遥かに長期間、今の子供と若者たちの上を行く結果に直面することになるものは誰もいない。



2段階、つまり政府を麻痺させることが首尾よく進行中だ。そしてこれはアリスター・ダーリングが水曜日に提示した予算案からあまりに明白だ。救済金が可決
された頃以降、彼らができるだけ控え目に語っている本当の経済状態があまりに急激に悪化しているため、ダーリングがまだ11月に発表したばかりの借受金は
2,690億ポンド(実際はそれ以上)に膨らむ見込みだと彼は述べている。


ダーリングが過小評価しているといずれ我々にはわか
るだろうが、彼によれば、英国の赤字は2014年4月までの5会計年度の総額が7,030億ポンドになる見通しだ。そして国の財政収支の赤字は平時のもの
としては、1世紀以上の中で最大となると言われている。彼が昨年の11月にしたばかりの予測は、経済がほころびてゆくスピードがこれほど早いため、今や常
軌を逸して不正確なものであると判明した。


海の向こうのワシントンでは、銀行家のお友達、FRB議長のバーナード・バーナンキ
がずっとうまくやり遂げた。彼は累積債務危機の損失を1億ドル以下だとしているが、IMFの最新の試算では4兆ドルになっている。気にすることないよ、
バーニー、たった4,000倍違うだけだから悪くない出来だ。


こういった人々は、発言する時点でアジェンダと彼ら自身に都合のいいことを言う。彼らが口にする一言たりとも信用できないし、信用すべきではない。



ここで我々が話題にしているアメリカや英国、そして世界中の債務の規模についてよく考えてみるとハッとする。我々は数千億、数兆と、飛び交っている数字を絶えず耳にしている。しかしこれは実際にはどういうことなのだろう?


1兆ドルは数字では$1,000,000,000,000となり、英通貨では£686.2005080億ポンドになる(ダーリングが予算を発表する前のレートだが)。別の表現をすれば、1兆ドルを横に並べると月まで達しなんと200往復する。


またミッチ・マコーネル上院議員はこう表現している。


「1兆ドルをわかりやすく言うと、キリストが生まれた日から始め、毎日100万ドル使ってもまだ1兆ドルを使い切っていない。それほどの大金ということだ。」


実際それは現実離れした世界だ。オバマとその仲間によってこの危機に1兆どころではなく数兆ドルが、その大半は金融業界に投じられる。そして「悪行の報いが来る」という言葉が脳裏によぎる。


アメリカの所得税はすでに銀行業界に借金の利息を払うためだけに費やされている。この利息は無利息の独自通貨が発行されれば必要のないものだ。数兆ドルの借金が実施されたらその結果はいかなるものになるだろうか?



オバマは新しいシステムを「堅固な基盤の上」に構築することを語るが、実際に彼は、まさに創造した者たちの意のままに壊せるトランプの家にすぎないシステムの核心にいるものを代表している。


これが彼らがしようと計画していることであり、今やすべての実行の要件がそろっている。知るべきことで残されている唯一のものは、それがいつなのかということだ。


「す
ぐに終わる」や「最悪の時は過ぎた」といったデタラメを信じないこと、そして彼らがもたらそうと待機している長く続く経済的な困窮の期間に備えることが不
可欠だ。団結して新しい経済活動と交換の形を見つける時だ。なぜなら彼らが何と言おうが、現在のシステムの終焉が秒読み段階にあるからだ。


【翻訳委員会◇D】


【転載終了】


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