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米左翼集まりフォーラム オリバー・ストーン監督 マイケル・ムーア監督も

2013-06-11 | 日本共産党
浜田省吾 悲しみは雪のように
 

 米国の主要な左翼組織が一堂に会し、さまざまな問題を話し合う「左翼フォーラム2013」が7~9日、米ニューヨークのペース大学で開かれました。今年は米アカデミー賞受賞の2人の映画監督が参加。オリバー・ストーン氏は米国の現代史について、マイケル・ムーア氏は左翼のユーモアについてそれぞれ語りました。(ニューヨーク=山崎伸治)

歴史に学びユーモア交え

 オリバー・ストーン監督 マイケル・ムーア監督も

 フォーラムは3日間で360余の分科会が開かれ、主催者によるとおよそ4000人が参加しました。
 2日目、8日夜の特別企画は、ストーン監督とアメリカン大学のピーター・カズニック教授を迎えてのパネル討論会。両氏が共同で脚本を執筆し、ストーン氏が監督したドキュメンタリー映画「語られない米国史」がテーマでした。
 
 ストーン氏は「保守的な共和党員として育ち、ベトナムで共産主義者とたたかったと思っていた」自身の転換点を、米国による中南米介入を描いた映画「サルバドル」(1986年制作)だったと述懐。その後、歴史を研究するにつれ、ドキュメンタリー映画を制作したいと考えるようになったと述べました。
 
 社会を変えるため何が必要かとの会場からの質問に答えて、ストーン氏は「抗議することはとても重要です。草の根の運動は欠かせない。小さな声から始まったベトナム反戦運動がジョンソン大統領を辞任に追い込みました」と指摘。カズニック氏は「若い活動家の多くに、歴史が重要だという感覚が欠けています。歴史を学び、世界を根本から変えられるという確信を持ってほしい」と述べました。
 
 同日午後の分科会の一つは「左翼の運動にもっとユーモアを」をテーマにマイケル・ムーア氏らが討論。テーマにふさわしく笑いの絶えない討論会となりました。
 ムーア氏は「面と向かって政治を語ると、相手は緊張します」と指摘し、「相手に感銘を与える」工夫が必要だと強調。銃規制をめぐって「登録制にすると銃が取り上げられる」と反対する論者に対し、「犬や車は登録制ですが、登録すると取り上げられるのか」と反論した自身のテレビ発言を紹介しました。

 政治コメディアンのジョン・ヒューゲルサング氏は「(運動に)怒りは必要だが、それだけでは人を遠ざけます」と指摘。活動家は「よりよい語り手」になるべきだとして、「話し手にユーモアがあると、聞き手は信頼を寄せてくれます」と述べました。

(しんぶん赤旗2013年6月11日)

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