『古民家再生・黒谷プロジェクト』が「2013年度グッドデザイン賞」を受賞、「グッドデザイン・ベスト100」に選出されました。ありがとうございます。
公益財団法人日本デザイン振興会が主催する総合的なデザインの推奨制度である「グッドデザイン賞2013」の受賞結果が本日10/1に発表されました。
豊橋技術科学大学の有志学生と共に一昨年から取組んでいる『古民家再生・黒谷プロジェクト(愛知県新城市門谷)』が一次審査、二次審査を通過、グッドデザイン賞を受賞いたしました。
また、本年度全受賞対象の中でも、「明日を切り拓く力をもったデザイン」、「未来を示唆するデザイン」として、「成熟分野での高度なものづくりが実践されている」、「成長分野でのデザインの可能性を示している」などの観点から、とくに高い評価を得て、「グッドデザイン・ベスト100」にも選出されました。
渋谷達郎+アーキテクチュアランドスケープ一級建築士事務所では、2010年にも「白鷹の家(山形県白鷹町)」でグッドデザイン賞を受賞しており、2度目の受賞となります。
【受賞対象】古民家再生・黒谷プロジェクト
事業主体:つげ野の森市民ネットワーク 森と人の会、奥三河発見隊、豊橋技術科学大学建築サークル
設計:渋谷達郎+アーキテクチュアランドスケープ一級建築士事務所
施工協力:株式会社望月工務店
http://www.g-mark.org/award/describe/40279?token=PSrqI8597Y
【審査委員の評価】
築150年以上の歴史を持つ古民家の再生プロジェクトである。このプロジェクトの面白いところは、この再生の話がソーシャルネットワークを介して始まったところにある。ソーシャルネットワークによって、管理者や地域の人々との間に交流が生まれ、学生と共にセルフビルドによる改修工事が始まったというのは非常に現代的である。そして改修工事自体が学生や子供達の為の教材となり、更なる人間関係を育むきっかけとなっている点も評価できる。この民家は今回再生される以前から、都会の子供達とその親向けの田舎暮らし体験の場として利用されてきた。今回の改修で、新しい命が吹き込まれ更に使われ続けることで、子供達や学生、地域住民のコミュニティーが広がっていくことであろう。この古民家のように文化財としての評価は困難であるが、景観ストックとして活用されるべき古民家の再生法の道筋のひとつをこのプロジェクトは示していると言えよう。
担当審査委員| 難波 和彦 (ユニット長) 篠原 聡子 手塚 由比 古谷 誠章
【グッドデザイン賞2013】
http://www.g-mark.org/
グッドデザイン賞は、1957年に創設されたグッドデザイン商品選定制度を発端とする、日本で唯一の総合的なデザイン評価・推奨の運動です。これまで55年以上にわたって、デザインを通じて日本の産業や生活文化を向上させる運動として展開され、のべ受賞件数は39,000件以上にのぼります。今日では国内外の多くの企業や団体などが参加する世界的なデザイン賞です。グッドデザイン賞受賞のシンボルである「Gマーク」は、すぐれたデザインを示すシンボルマークとして広く親しまれています。
グッドデザイン賞受賞展「グッドデザインエキシビション2013」で『古民家再生・黒谷プロジェクト』が紹介予定。
10月30日(水)から東京ミッドタウンで開催される受賞展「グッドデザインエキシビション2013」会場で、『古民家再生・黒谷プロジェクト』が本年度受賞作およびグッドデザイン・ベスト100として紹介される予定です。
【グッドデザインエキシビション2013】
会期:10月30日〜11月4日 11時~20時(最終日17時終了)
会場:東京ミッドタウン(東京都港区六本木)
主催:公益財団法人日本デザイン振興会
http://www.g-mark.org/news/2013/n_0801.html
【グッドデザイン・ベスト100デザイナーズプレゼンテーション】
開催日時:2013年11月4日15:00~15:05
会場:東京ミッドタウン・ホールB(東京都港区赤坂9-7-1)