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映画批評etc

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2009年08月22日 | 映画(タ行)
2006年【米】
監督 マーティン・スコセッシ

キャスト
レオナルド・ディカプリオ
マット・デイモン
ジャック・ニコルソン
マーク・ウォールバーグ
マーティン・シーン

製作
マーティン・スコセッシ
ブラッド・ピット
ジェニファー・アニストン

あらすじ
犯罪集団のボスに我が子のように育てられたコリン。ボスに命じられるまま内通者となるべく警察学校に通い、見事優秀な成績を修め私服警官となる。一方貧困の中に生まれ育ち、自らの過去に決別すべく警官を目指したビリー。彼もまた優秀な成績で警察学校を修了するが、犯罪集団への潜入捜査を命じられる。そして二人の人生が交錯する。香港映画「インファナル・アフェア」をマーティン・スコセッシ監督がリメイク。

寸評
三人のスターが対決する大作。
とはいっても絡みは少ない。
それだけに、中間あたりでニコルソンとディカプリオが絡むシーンは迫力がある。
ニコルソンが追いつめ、それをかわすディカプリオの構図はスリリングだ。
ニコルソンは彼ならではの怪演を如何なく発揮している。
ディカプリオはここ最近、熱演っぽく力む傾向が強いが、この作品でもそうだ。
が、本作ではそれが非常にマッチしており、作品に緊張感を与えている。

二者に比較すると、マットデイモンは存在感がイマイチ希薄だ。
キャリアからすると、遜色ないはずだが、役にあっていないのと、消化しきれていないのかもしれない。
まだまだ経験不足なのか。

スコセッシの演出は普通だ。
マフィアを描かせたら彼と比肩する人も少ないだろう。
が、この作品自体に原作があるので、それも生かしながらという難しい仕事だったのかもしれない。
しかしながら、設定の面白さもあり、非常にスリリングだ。
両組織のスパイを側面から捜索するという展開にはハラハラする場面を演出している。

この作品、最後にバタバタ人が死ぬ。
結構な勢いで死んでいくんだが、なかなかアッサリしていて好感が持てた。
ビックリするなり、マジかよって思ったりもしますが、コイツは死ななきゃっていうのも死んでくれる。
異論はあるかもしれないが、一応すっきりさせてくれた。
伏線っぽいところで未回収だったりするが、まぁあんまり関心の無い部分だったりもするのでどうでもいい。
この作品は大熱演の2人と、スリリングな展開を楽しむ作品だ。


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