<リック・アデルマン>
バスケのヘッドコーチには、大ざっぱに大別すると2種類あるような気がする。
かなり多いタイプが、「コーチの思い描く通りにプレイを要求し、個より常にチームを優先する」
もう一つのタイプが、「まず選手の自主性を重んじ、チームの核となる個を優先してチームを作る」
もちろん、優秀なコーチはどちらも使い分けができて、状況に応じて、選手に応じて最適な対応が
できるのだろう。
昨シーズン最下位だったミネソタ・ティンバーウルブズを今シーズンから指揮する「リック・アデルマン」
アデルマンは、典型的な後者タイプのコーチだ。1990年代前半、トレイルブレイザーズで初のHCとして
素晴らしいチームを作った。ドレクスラーやポーターという才能ある選手を自由に余すところなく
ポテンシャルを引き出した。ブルズとのファイナルは面白いシリーズとなった。
そのテリー・ポーターをアシスタントCとして、もう何年も一緒に引き連れているようだ。
<選手時代のポーター、いいガードだった>
1989-1994年、トレイルブレイザーズHC
1995-97年、ウォリアーズHC
1998-2006年、サクラメント・キングスHC
2007-10年、ロケッツHC
キングス時代に、数々のトラブルを起こしてきた問題児「ロン・アーテスト」を
エースに指名して、全幅の信頼を任せてチームを強くした。アーテストが見る見るうちに
プレイに集中してその信頼に応えようと急激に成長したという話は有名。
<ロン・アーテスト、現在LAL所属>
ただし、ゲームの大事な局面であまり具体的に選手へプレイの指示を出すことなく
選手の自主的判断に任せることがあって、時として「放任」と誤解されることもあったらしい。
さて、新生ウルブズは、
『 スペインリーグFCバルセロナから移籍したリッキー・ルビオが、ミルウォーキー・バックスとの
プレシーズンゲームで本拠地デビューを果たし、巧みなパスさばきで地元ファンを沸かせた。
試合も、昨季53試合連続ダブルダブルをマークしたケビン・ラブが21得点、15リバウンドの活躍。
ウルブズが117対96でバックスに快勝した。
ルビオは23分間プレーし、6得点、7アシスト、6リバウンドをマーク、マイケル・ビーズリーが21得点、
ドラフト全体2位指名のデリック・ウィリアムスが14得点を挙げて、新指揮官にうれしい初勝利を
プレゼント。ダラス・マーベリックスから移籍したホゼ・バレアは14得点をマークした。』
<リッキー・ルビオ> <デリック・ウィリアムズ>
ルビオが髭を生やしている。1Q後半からの出場みたいだった。192㎝、もう21歳。
ウィリアムズはSFでの起用かな。すごい新人になりそうだ。
まだまだ、各チーム調整試合、実験的起用の意味合いが強い。シーズン序盤も手探りの状態が
続くのかな。プレゲームは勝ち負けより、その内容とチームプレイの確認作業がメインでしょう。