私は、長年、霊園さんとお付き合いがあり、今も、お世話になっております。よく、浄土真宗本願寺派のお客様で、法事があると、ご依頼をいただくのであります。しかし、お布施に対して、手数料を払わなければなりません。もうかれこれ30年ほど続いています。私は長年、霊園さんの様子を見ていると、昔と今ではだいぶ様子が変わりました。今はとにかく綺麗で、常にお花が咲き、かなり維持管理にお金がかかっている感じであります。霊園というのは、お墓が売れ続けていれば、経営上何の問題もないのであります。しかし、昨今、お墓はそんなに売れないのであります。一昔前は、新しく霊園が、開園するとなれば、開園日には行列ができた、そういう時代だったのです。とにかく、お墓が足らなくなると、新聞、TV、週刊誌に踊らされて、みんな、お墓を生前に買ったのであります。どんなに、山奥でも、多少高くてもお墓を買わなければ、大変なことになるという時代だったのであります。購入してしまえば、後は、年間管理費を払い続ければ良いと思うかもしれません。しかしながら、意外と様々な手数料が発生することを、皆さん知りません。納骨するのに、お金がかからないと思ったら間違いです。納骨手数料や名義人変更手数料。部屋を借りるとなれば、当然会場費も必要になります。また、他にも、私からすると首をかしげる、意味不明な手数料が結構あるのです。最近、霊園に行くと、年間管理費値上げという、通知がよく書いてあります。また、お墓を歩いていると、こちらの墓地使用者は、管理事務所にご連絡くださいとの看板があります。多分、管理費を、滞納されていらっしゃる方でありましょう。その墓は、草がボウボウにはえて、みせしめのようです。多分、皆さん、墓地ブームの時に購入した方です。しかし、その買った人は亡くなり、残った人は誰も墓守をしなくなった。そういうことであります。多分、これからの時代、もっと増えてきます。そして、30年前40年前に開園した霊園が、そろそろコンクリートの劣化が始まっています。また、最近の大型台風で土砂崩れにあう霊園も出てきています。それは、山を崩して作ったからであります。今、お寺も生き残りをかけて、樹木葬や永代供養墓に力を入れているのです。しかしながら、何でも重要な事は、小さく書いてあります。お墓を買うにしても、規約やこれからのランニングコストが、いくらかかるのか！をちゃんと聞いておかなければなりません。大体、めんどくさい規約を担当者は後で読んどいてくださいね。で終わってしまうのです。皆さん、お墓は買ったら、もうお金がかからないと思ったら大間違いです。しかも、墓の土地と言うのは、自分の不動産では無いのです、霊園の管理者から土地をお借りして、その上に、墓石を立てているのであります。そこのところは、大変重要なことです。ですからお墓を転売することはできないのであります。お墓は、次の世代にも影響してきます。よく聞くのは、親が買ったお墓を、維持していくのは大変です。お寺と付き合っていくのは大変です。そのような意見を、私はよく聞きます。ですから、これからお墓を買う人は、とても良い時代なのです。選び放題であります。霊園を開園すると言うのは、簡単ではなりません、それこそ何十年も市町村の許可を得るのに、時間がかかる場合も少なくないのです。それだけお金がかかっているのです。最近あまり見なくなりましたが、昔はよく霊園反対という立て看板をよく見かけました。とにかく霊園が近くにあっては、自分の土地財産の評価額が下がってしまうので、近隣の人たちは反対するのは当たり前であります。ですから、案外遠くの霊園よりも、近くのお寺で探すのも、今は悪い選択ではないと思うのであります。まぁこれは、私の都合の良い意見だと思っていただいても構いません。
お寺の月下美人咲きました
