娘の転職-3

娘の転職について、聞いて頂きたいことが多過ぎて、3つの記事に跨ってしまいました。本日はその最後の記事となります。

夫の祖国セネガルで、将来レストランをやりたいと思っている娘が応募したのは、自宅からほど近い「鴨料理屋さん」でした。

決して時給は高くない、だけどもしかすると、急にセネガルに移住することになるかもしれない。だからそのことを正直に申告しても、雇って貰えるところでなければなりませんでした。

「まま、やっぱりプロの料理人さんって、本当に凄いね。彼らの動きを見ているだけで、毎日驚きの連続だよ」

私も食関係の仕事と言えば、アルバイトで焼き鳥屋さんの下拵えくらいしか、したことが無いからよくわからない。

「しかもね、賄いが凄いの！この豪華なお料理が一食250円だなんて信じられる？毎日お昼ご飯がこんな感じなんだよ」

えーーー！そうなの？いや～ん、ままもそこで働きたいよぉ～。笑

娘もサンバくんもムスリムなので、豚肉は食べられません。だからきっと、鴨料理屋さんだったのよね。それにしても料理人である店長さんは、とても腕が良い。手早く作って、しかもそれが飛び切り美味しいというのだから、良いお店に出会ったものです。

こちらのお店では、毎日お年寄り向けのお弁当も作っていて、それをご自宅まで配達もしています。

娘の仕事と言えば、そのお弁当の（データとしての）おかずの配分、そして実際にお弁当を詰める作業。出来上がったお弁当を配達する際のデータ作り。それを車で配達。合間を縫ってお店のお客様への対応。つまり配膳や片付け。食器洗い。やっていないのは、実際にお料理を作ることくらい。

そこでこれまでのPCでの経験が、大いに役立ったようです。Excelで作ったデータを見せて貰いましたが、それはもう複雑で、よくこんなの出来たね～と感心しました。

顧客の住所を地図上に反映させ、どの順番で配達するのが効率的か、複数人で配達をしているので、当日コースを幾つ作ればいいか。そこまで全て考えてやっているのです。えぇえぇそれを毎日。

1日で100個以上のお弁当を、ひとつひとつ、待ってくれているお年寄りがいる。どうか美味しく召し上がってくださいね、と心を込めて作っているようです。（いや詰めるだけやけども）笑

「こんなに凄い仕事を、パートさんがやってくれるなんて、ウソみたいだし、本当に本当に有難いよ。ところで･･･まだセネガルには行かないよね？もう少し大丈夫だよね？」とちょいちょい聞いて来られるらしい、経営者の会長さんとその奥さん。

あ、鴨料理屋さんで、あれ？と思われた方いらっしゃいます？今年の私の誕生日に持って来てくれたオードブル。

腕の良い料理人の店長さんが作ってくださったものだったんです。あの時書きたかったけど、書けなかった！何故ならこうして、キチンと記事にしたいと思っていたから。笑

ただね、娘が余りに忙しそうで、その内身体を壊すんじゃないかと、私はとても心配。人間ね、キャパを大幅に超えると、考えられないような失敗もするし危険な目にも遭う。だからすこ～し、少しでいいから、静かに立ち止まれる時間も作って欲しいな。

3回に渡った娘の転職の記事に、最後までお付き合いくださって、ありがとうございました

若い頃の苦労は買ってでもしろっていうけど
貴女もう、そんなには若くないからね～。
そろそろ自覚してよね！笑
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