花のアート写真工房

Ⅰ:透明水彩画集
Ⅱ:旅エッセイ(海外編)

【アートに対する情熱は、青春そのものです!】

タイフォトエッセイ~その6「昭和へタイムスリップした線路市場」

2009年11月26日 22時13分17秒 | 旅エッセイ③~タイ
   

   

   

 チェンマイからバンコクのホテルへ移動した。空港からはバスを利用して最寄り駅から歩くことに決めた。しかし、思っていた以上に荷物が重く、結局最寄り駅よりタクシーに乗ってホテルのフロントへ。一安心したのもつかの間、よく似た名前であったがホテルが違っていた。目的のホテルは、新しくて地図に載っていなかった。
 今度は小型オート三輪車のトゥクトゥクに乗った。タクシーが35バーツにもかかわらず100バーツを請求された。私は、小銭の持ち合わせがなく、仕方なく100バーツ紙幣で、おつりをしつこく請求した。やっと30バーツを取り返した。
 ホテルのフロント係りの人に、メークロン駅周辺にある線路市場の写真を示し、アーダコーダ言いながら、やっとタクシーをチャーターすることができた。言葉のやり取りで、私は疲れ果てた。

 日本でも、ちょっと昔、自動車が村に一台ぐらいしかない時代では、駅の周辺に家や市場ができた。この線路市場も、その面影を残しているように思う。
 電車が通過する頃になると、テントのひさしをたたみ、過ぎ去るとすぐさま商売を始める。なんと手際の良いことか。電車の時刻は、日本のように正確ではないにもかかわらず、「あ、うん」の呼吸である。

 運転手さんは、あまり英語も通じない。私が、おしっこがしたいと「toilet][rest room][lavatory]と言ったが、判ったようにうなずくが通じない。途中、[temple]の言葉はわかったため、さっそく中に入って用を足した。そのことを、友人に話したら、なぜ、得意の絵で表せばよいのにと言われた。
 なるほど!

 

 

タイフォトエッセイ~その7「よくばりな私」

2009年11月26日 22時12分57秒 | 旅エッセイ③~タイ
   

   

        

        

 世界中には、まだまだ行きたい所がいっぱいある。タイ旅行は、これっきりかもしれないと思うと、観光名所も話のネタに回ってみたくなる。私は、根っからの貧乏性である。のんびりした旅とはほど遠い。理想と現実のギャップを感じる。

 公衆電話から、現地の日本語ツアーに申し込んだ。私が日本人であることが判ると話し手が変わり、詳細に連絡できた。

 午前中、外国人がよく訪れるダムヌン・サドゥアック運河にある水上マーケットに行き、午後からは世界遺産であるアユタヤを観光した。

 水上マーケットに行くために、ボートで30分間、網目のように張りめぐった運河を走った。熱帯樹林に囲まれ、生活観あふれた民家が点在していた。気持ちよい風に吹かれ、異国情緒を味わった。その途中、路地を曲がったらどうなんだろうと私の欲望が膨らむ。もし、船をチャーターしていたら、果てしない路に迷う込むかもしれない。
 水上マーケットは、他にもあるらしい。庶民の暮らしぶりが、垣間見えるところを探すのもよい。

 アユタヤの遺跡は、1350年にアユタヤ王朝が栄えた時に造られたもので、寺院などの外壁や塔が点在していた。その基礎となるレンガは、全体を赤っぽく目に映り気持ちを落ち着かせた。
 きれいに掃除が行き届いて、公園のようであった。ガイドさんが、そこで働く人々の会話からミャンマーやカンボジヤからの出稼ぎ労働者のようだと話した。
 日本の企業は、中国からもっと労働賃金の安いタイに工場を移している。そのタイでは、その周辺国の人々が底辺を支えている。連鎖はどこまで続くのか?

 今回の旅は、ボディーランゲージとキーになる英単語が役に立った。言葉が通じなくても、人の心は、世界共通である。
 皆さんにささえらて素敵な旅が出来た事に感謝します。