草庵の記

弓部大動脈、腹部大動脈、腸骨動脈、冠動脈にステント11本。
私の体はサイボーグ

7月16日

2020-07-22 22:26:43 | 心臓血管外科手術

【7月16日・朝】

 

夜勤の看護師さんが止血を確認して点滴も外し、

尿カテも外していただきました。

両腕にあった点滴の針も全部抜けました。

 

術衣も脱ぎ、普段のパジャマに着替えました。

T字帯(褌)は血に染まっていました。

着替えも済ませ、洗顔、歯磨きも終えました。

 

すっきり爽やかな気分。

ゴッドハンドのY医師が朝一番に「どう?」と

部屋まで来てくださいました。

 

全てのチューブが抜け、洗顔も終え、服も着替え

嬉しくて「元気です!」

「明日帰る?」

私真っ青。「明日は心細すぎます」

 

前回の手術のときも30日入院を12日間で帰され、

結局薬の副作用で肝臓を傷め、1週間の入院を

余儀なくされた記憶が蘇ります。

 

先生はからかって遊んだだけ見たいでした。

私は本気で怖かったです。

 

 

で、下痢です。

こ、こんな時まで下痢するかしら?

絶食してるのに、悪い物など一切口にして

いないのに、どれだけ腸が弱いのでしょう。

 

都合3回の下痢で心が折れてしまいました。

下痢が怖くて朝、昼、夕とお粥だけ頂きました。

メニュー表には1200キロカロリーから、1400に

食事量が上がっているようでした。

体力をつけるためでしょうが、下痢が怖くて

思うように食べられません。

 

この日も夫は見舞いに来てくれます。

本当は家族の見舞いも今はコロナ禍なので

午後2時何ですが、特にとがめられないので

平気で朝早くに来ます。

 

でも、私は発熱以外に予後の症状は楽でした。

毎日来なくて良いからと念を押しました。

 

人体にまた大きな金属を留置したので拒否反応

を起こして39℃くらいの熱が出て、リハビリが

受けられなくなりました。

 

寒いは、暑いは大変です。

この日初めてのシャワーが余計寒気を呼びました。

 

 

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手術の日

2020-07-22 21:37:22 | 心臓血管外科手術

【7月15日・手術の日】

 

14日の9時から絶食、水分は15日の手術が午後

からなので、15日朝8時まで水分補給のみ許可。

13:30予定が13:40まで伸び、さらに数分後れて

呼ばれ、車いすで手術室まで案内されました。

 

手術室まで延々、左に、右に、そして何枚かの

ドアが開けられ、何だか異次元の世界に落ちて

行くような錯覚を覚えました。

 

中央にベッドがあり、上に無影灯が見えた。

自力でベッドに昇り術衣を来て仰臥しました。

左上には私の拍動波形が見えます。しっかり

見ていると、やはり脈拍は等間隔ではありません。

 

寒い々々と訴えると布団を被せてくださり、

温風を送ってくださいます。♬

そして酸素マスクに覆われましたがまだ

心電図波形が見えます。

 

点滴に麻酔薬が注入され静かに眠りました。

 

この間に、術衣を剥がされ、きっとT字帯も

剥がされ、尿道カテーテルを挿入され、鼠径部に

小さな孔を開け、ステント導入のカテーテルが

入って行ったのでしょうね。

 

眠っている間に夢を見たような気がしました。

「〇〇さん、手術終わりましたよ」と看護師

さんの声掛けです。

(え?もう終わり?何か夢を見ていた気がする)

 

で、目覚めた部屋は既にICUでした。

寒くて寒くてガタガタ震えていました。温風を

布団の中に入れてくださいますが、それでも

寒い。

 

手術室は器械を温めないよう、特に寒くして

あるので仕方ありません。

で、病室に帰れるかも?と思う矢先、医師が

呼ばれて出血があり、止血の作業です。

 

医師は指でカテーテル挿入口を圧迫止血して

います。延々。寒いです。

出血で寒いのではありません。部屋が寒いの

です。しかし、先生の指は人肌なので止血部位

だけ温かい。

 

長く感じられましたがようやく止血され、

もう一度テーピングをやり直して病室に戻る

ことが出来そうです。何故か、ICUでは自分の

部屋のベッドに寝ていました。

 

部屋に帰りたい、帰りたい、そんな思いしか

なくて、長い、長い通路や、ドアを開け、天井

を見続けてようやく自分の部屋に戻れました。

 

脚の曲げ伸ばしは夜9時まで禁止です。出血が

なければもう少し早く自由を開放されたのです。

まあ、11年も血液さらさらの薬を飲み続けたから

出血しやすいのでしょうね。

 

寝返り打ちたくなったらナースコールしてね。

寝返り打たなくても大丈夫。モモが居た頃に

寝返りが打てない狭さで一緒に布団に寝ていた

のでそれほど苦痛には感じませんでした。

 

長く思えましたがようやく夜9時、止血を確認後

脚を折り曲げる許可をいただきました。

少しの自由をいただきましたが、点滴や尿カテは

そのままですからベッドから起き上がれません。

 

眠れと言われても、眠剤も飲めませんし、昨日、

一昨日とたっぷり睡眠をとりすぎているので、

全然眠れません。

 

その夜の担当看護師さんがベテランさんで、優し

くて、精神的にずいぶん心丈夫でした。それでも

一人の時間が長く、匂いが不快ですし、ほとんど

眠れませんでした。

 

看護師さんに訴えると2時ごろ眠ってましたよ。

あ、そうですか。(私、いい加減)

 

何時ごろだか忘れましたが水分も摂取してよく

なっていました。少しずつ、少しずつ。

 

この日夫は朝早くからICUまで付き合ってくれ

疲れたと思います(感謝)。

 

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7月14日

2020-07-22 19:26:16 | 心臓血管外科入院

【入院日誌】

 

14日は特に予定らしいものもなくのんびり。

と思ったら、流石手術に来たので次々あらゆる

部門のスタッフが説明に訪れます。

 

ICUの看護師さん、理学療法士さん、主治医助手

の医師ほか~~~。

 

午後から恐怖の剃毛です。

ほぼ『真っ裸』

 

前回、10年と半年前もこの赤っ恥を体験。

何度体験しても、あのときから10才も加齢して

いるからと言って慣れるものでもありません。

 

終わって入浴が許されました。明日は手術

なので念入りに洗いました。

 

夕方明日の点滴のための注射針を留置されました。

私の腕は血管が出ません。並の看護師さんは音を

挙げられて、プロ並みの男性看護師さんに依頼

しました。

 

一回で血管を探し当て針を留置しました。

19:00過ぎに麻酔科の医師が来てくださり、説明

を受けました。

 

全身麻酔の際、マスクで覆われます。その途端に

眠ってしまうのでマスクが麻酔薬だと思いました。

すると、先生はあれはタダの酸素なんですよ。

麻酔薬は点滴で体内に入れます。吃驚しました。

 

そして明日手術だというのに今夜も快眠しそう。

 

雨がつづきダムの放流が始まりました。

馬ちゃん、この風景に記憶ありますか?

あなたと二人この堰の石に座ってだべり

ましたね。あの頃、ここに病院ができる

ことも入院することも想像しませんでした。

 

河川敷にも水が溢れてしまいました。

 

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入院日誌

2020-07-22 17:44:42 | 心臓血管外科入院

【入院日誌】7月13日

 

この日の午後入院、受付で予約票を提出し

しばらく待って6階フロアまで案内されました。

 

そこからは看護師さんの案内で部屋に入りました。

 

 

素晴らしいロケーションですが、西日本は危険な

梅雨前線で横に流れる川の水は土色の濁流です。

 

手術入院なので次々看護師さんが入れ代わり立ち

代わりで諸々の書類に沿って説明にいらっしゃいます。

 

さすがに13日から20日までの8日間の入院です。

なので荷物は少し多めでした。いつもは不織布の

スーパーバッグ程度ですが、今回は多めです。

荷物は戸棚にしまい、準備万端。

 

16時からゴッドハンドの手術執刀医のインフォー

ムドコンセントを夫婦で受けました。

昨日の図の詳細と、手術手順の丁寧な説明を

時間をかけて伝えていただきました。

 

それが終わって夫は帰宅していきました。

どうも、ありがとうございます。

 

17:00に循環器内科の主治医が部屋に見舞いに

来てくださいました。

 

せっかくシャワー付きの部屋に入れていただ

いたのに、が、が、が~ん。

心電図を装着するから入浴無しということです。

 

ま、明日があるさ~。

ここからは読書三昧♪

 

あれ? 食事を運ばれてもお茶が来ない。

お茶はほうじ茶です。

質素です。 当然です。

 

読書三昧の筈が9時過ぎに早眠くなってしまった。

おやすみ。

 

しがらみの無い時間、良いなあ。といっても

今日この時間に限られるけれど。。。

 

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