星に願いを~ 美月より心を込めて

徒然に想いのままに綴ります。不快に感じる方は通り過ぎてくださいませ。

節目に亡き父を偲ぶ

2013-02-03 11:07:25 | 軌跡

「春を告げる」といわれる

黄色い薔薇の花を見かけると

今は亡き父を思い出します

「女は二番目に好きな人と

 結婚すると幸せになれる

 だから大丈夫だ!笑いなさい」と

大きな手で22歳の花嫁姿の

娘の頭をくしゃくしゃに撫でて笑った

 

私は早熟で気が強く

負けず嫌いで飽きっぽいと

幼少より両親を悩ませ続けた

長女だったと思います

妹・弟達からも

年齢が一人だけ離れていたので

扱いに困っていたというのが

本音かも知れません(笑)

 

時代背景からも父は厳格な

懐の大きい人でしたが

とにかく忙し過ぎる人で

家に居ることはもちろんほとんど無く

私達に会うのも月に数回でした

ですから私と彼の関係を

最期まで知らなかったと

思い込んでおりました

「知らなかったわけ無いでしょう

 どれほど、心配していたか?」

母と妹達が声を揃えて言ってました

 

結婚式の日に黄色い薔薇を

タキシードの胸に挿して

私とバージンロードを歩く直前に

言われたコトバから・・

「知っていたのかしら?」って

片隅を過ったけれど・・

あの頃の私は荒んでいて

「神様なんて絶対に居ない!」って

涙を浮かべて父に向かって叫んだのです

「神様は存在しないかも知れない

 でも自分自身が在り続ける以上

 驕り高ぶってはいけない素で謙虚に

 縁ある人すべての幸せを望みなさい」

そして、冒頭のコトバへ続きます 

 

誰よりも私の幸せを願って

祈ってくれていたことでしょう

父の想いを踏み躙り

邪気と呼ばれる願いを省みる

「節分」という節目に

「鬼はそと、福はうち、」

それぞれの家庭から

漏れ響く声に耳を傾けながら

父を偲んで過ごします

 

家庭を棄てた私に出来ることを

考えながら・・