星に願いを~ 美月より心を込めて

徒然に想いのままに綴ります。不快に感じる方は通り過ぎてくださいませ。

結婚式

2013-10-18 00:10:18 | 軌跡

彼の結婚式には参列しなかった

正確には私だけ呼ばれなかった…

耐えられる筈もなかったから

とても有り難かったけれど

残酷なほどに何度も映像を見させられた

何も知らない父方の祖父母達に…

繰り返し、繰り返し

同じ場面で涙を堪えきれずに席を立つ私

心から血の涙が溢れ出すかと感じるくらい

鮮明に刻み込まれた

 

私の結婚式にも当然、彼は参列しなかった

父は彼を私の恩師として招待したのだけれど

丁重に断られて御祝い品だけが届いた

私達だけしか知らない風景画…

ふたりっきりで神に誓った教会と海の絵でした

『二十歳になったら、お嫁においで』

その約束は叶わなかったけれど

19歳の私と25歳の彼が神様の前で誓い合った

ふたりだけの約束は叶えられると‥


健やかなるときも、病めるときも、

喜びのときも、悲しみのときも、

富めるときも、貧しいときも、

これを愛し、これを敬い、これを慰め、これを助け、

その命ある限り、真心を尽くすことを誓いますか?

はい、誓います

彼の甘い声が届きました…

 

その後も 親戚である縁は残酷なまでに

私達を引き合わせる

瞳すら合わせないように空を見つめる私

女の子が生まれたと訊いて

桃の節句に人形を作り贈ろうと母が言い出した

着物の刺繍を私にと 染め上げた糸と

一緒に持ってきた時に 震える指先で…

ひと針また、ひと針と「どうぞ誰よりも幸せに」と 

願いを込めながら織り込み心を返しました

 

別離から再び心が触れ合うまでの20数年間

私達は指先さえも触れ合うことが無かった

その温度だけは忘れた日がないのに

夢の中でさえも出逢うこともなく

結婚式の映像がスローモーションで流れて

同じ場所で泣きじゃくりながら目覚める

 

想いは30数年間変わらないまま

互いの幸せを願う心も変わらない

最初で最期の神への誓いだけは果たされる

あとは誰も傷つけないように

そっと余生を過ごすだけ

私達の魂はこの絵の中で誓い合い

それを護り共に生き続けているから・・

 

 

 

  

 

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ずっと一緒に居られるモノになりたかった

2013-10-12 18:28:38 | 軌跡

 

従兄妹でありながら

彼を男性として意識したのは14歳の春

彼が私の家庭教師として我が家へ来た日

恋に落ちた瞬間です…

あれから30数年が過ぎた今でも

変わらずに愛し続けている

その間、幸せも喜びも哀しみも不安も涙も

感動して心が震えることは

ほとんど彼から与えてもらっている・・・

たった一度きりの人生で

これほどまでに愛せる人に巡り会えた幸せを

感謝しながら過ごしているのです

 

彼を想いながら誰にも気付かれないように

声を殺して泣き続けた幾千の夜が

今の私を支える風となっています

『愛してる・・・』と囁く彼の声が

波の音のように繰り返して響く音を

闇の中でかすかなヒカリとして

歩みを止めずに大切に過ごせました

野に咲く花へ想いを馳せて届く絵葉書は

一言の勇気と大地への温もりを

忘れずに感謝する事が出来ました

 

それでも、あの別離を決めた

彼の一言が何度も現れる

『一緒に死のうか?』

あの頃の私は首を振りながら

泣くことしか出来ませんでした

彼の笑顔を映したソラの元で

共に生きたい笑顔で生きて欲しいと

貴方の幸せを誰よりも望んでいると

伝えられなかったのに

想いが温もりとして彼に流れた・・・

強く抱きしめながら

『ごめん・・嘘だよ、帰ろう』

私はずっと一緒に居られるモノになりたかった

人間でなくても女でなくても構わない

貴方の傍にただ寄り添いたいの・・・

声に音にならなくて良かった・・

 

結婚をして7年目の誕生日に届いた葉書きに

君の傍に必ず居て見守ってるから

生きなさい、生き続けて

為すべきことを成し遂げたら

あの場所に還るから・・・

ずっと一緒に抱きしめあおう

約束だよ

 

まだ ほんの夢の途中で

挫けてしまって歩みを止めてしまう日も・・

闇に捕まってしまうこともあるけれど

これからの新しい未来には

心を寄り添い続ける私たちふたりの姿が

新しい未来の輝きが見えてます

私は彼と結婚を望んでいるわけではなく

彼の魂に寄り添い生きることを

望み続けているのです

それが私の望む新しい未来なのです

 

 

 

 

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初体験は16歳の誕生日

2013-10-09 11:07:25 | 軌跡

何歳になっても恋する乙女心は同じです

私は14歳からずっと彼だけにしか

恋愛感情は抱けません

今日は16歳の私の誕生日に

彼に初めて抱かれた日のことを

記した記事を一部抜粋いたしますね‥

初々しい私と彼を堪能してくださいませ


 

「ねぇ今日は何の日か知ってる?」

『もちろんさ~指折り数えて腕立て伏せをしながら

 楽しみに愉しみに待ち望んでいたからね(笑)‥』

両手を差し出してプレゼントのおねだりを‥

その手をグィって引きながら そのまま高い高い~って?

「お姫様抱っこでしょう?ここは」

『う~ん‥照れかな?(笑) 待ちすぎて‥』

頬にかるく唇が触れると そのまま彼のBedへ

「服を脱ぐの?」

『う…ん‥イヤ?』

「嫌じゃないけど待ってて着替えるから」

『どうせ脱がせるからイイよ着替えなくて』

「一生に一度のことなのに~」

『必ず幸せにしてみせるから我儘を言わないで』

スルスルと慣れた手つきであっと言う間に全裸

「ちょっと慣れ過ぎでしょう?」

『う…ん‥痛くしないから安心してね』

そういう問題だったのでしょうか?

そこから時間をかけて宝物に触れるように

ゆっくりと優しく揺れていく躰

爪先までも唇で這うように

内側から溶け出すような彼の温度

初体験を脅されて想像していた痛みとは

ほど遠く甘く温かい二人だけの記憶が刻まれていく

 

髪を撫でながら『明日、身体が痛むかも‥』

耳元で囁く声…流れ出すBGMとの調和

あの日のソラも カーテン越しに瞳に映った景色も

何もかも愛おしい二人だけの風景

『スケッチに行こうか?今の美月を描きたい』

「ここでイイじゃない」

『このままだと‥もう一度抱きたくなるから

 俺の愛で美月が壊れちゃうよ‥(笑)』

 

 

この世界で二人だけのSweet Memories

後悔なんかしたことない

世界で一番愛してる人に捧げられたのですから

これ以上の幸せはないのです

この日に描いたパステル調の私の絵は

彼の宝物なのですって(笑)

私も今でも彼の腕の中が一番幸せなの

愛し過ぎてしまって、ごめんなさいね

 

 

 

 

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不倫の不満炸裂

2013-09-15 01:02:55 | 軌跡

直接の原因が何であったのかは

記憶をなくしてしまったのですが

ほらっ私って現実逃避型の人間ですので

確か…彼の奥さまの話しだったと…

短大を卒業して近くの企業に2年間お勤めをして

お見合いで彼と結婚された奥さま

そうですね仮に「陽子さん」としておきましょう

何故って喩えば私が夜の月なら…

彼女は陽だまりの様な女性(ヒト)ですから

そんな陽子さんを騙して隠れて罪を感じながらも

彼との逢瀬を繰り返していた頃…

肌を重ね合って愛しさが込み上げて

それでもふと淋しくて

涙が溢れたときに私が何気なく呟いた言葉

「女を終わらせるときも

  ラストヴァージンも貴方がいい…」

『美月はフルコースで俺だね‥

  世界中で美月だけだよ…』

「何言ってるの?陽子さんもでしょう

  光栄に思わなければね…罰があたるよ」

『うちの陽子は俺が初めてじゃないよ

  だから、美月だけだよ…』

驚いて声が裏返ってしまった

「そっそんなこと、関係ないじゃないの

  いつから処女至上主義になったの?」

『別に気にしていないさ今までも

  そしてこれからも奥さんには変わりがない

  ただ美月は少女の淡い憧れの段階で

  恋の花が開く前に俺が手折り

  奪い採って彩をつけてしまったから…』

「だから同情しているんだ?」

そこで彼の顔色が急激に変わった

いつもは呑み込む醜い心の言葉が

「うちの陽子」と「奥さん」のキーワードと

彼からずっと感じている憐れみと責任のような…

私だけが彼を愛し続けて執着し続けて

幸せになれなかったことへの劣等感から

吐き出された醜い嫉妬心に恥ずかしさと怒りで

機関銃のように止まらなくなった

本気で怒りを表した彼は恐ろしく寡黙で冷たい

泣き叫ぶ私へ冷静に

冷ややかな視線を浴びせながら

身支度を整えた…

「貴方は幸せな家庭があるのだから

  私のことは放っておけば良かったのよ

  愛されている振りと幸せな振りを続けるのは

  一人になった時に惨めになるだけなのに

  罪悪感で押し潰されそうになるのに…」

『言いたいことは終わったの?』

泣きじゃくる私に八つ当たりをしている私へ

閑かに寂しげにゆっくりと話し始めた

『俺は愛してもいない女を…

  20年以上前に別れた元恋人を気にするほど

  構っていられるほど暇じゃない…

  俺の家族が幸せなのは美月が笑っているからだ

  俺の世界は美月を中心に回っている

  信じられないなら罪悪感から解放されたいのなら

  俺を殺してくれ美月の手で…

  痛いのは苦手だから一突きで頼むよ

  これが俺達の宿命で愛のカタチなんだ』

 

 

中秋の名月が満月でないことを

皆さま御存知でしょうか?

月が地球に一番接近するトキが陰暦の8月15日

それが「中秋の名月」と称されて

今年は9月19日で満月でもあります

陽だまりを失ったら生きていけないけれど

愛でるだけの月なら見えなくとも

生活できるから…

次の満月の中秋の名月は2021年だそうです

巡り巡る歳月に疲れ果てそうな夜に

思い出しては戒めるのです


 



  

 

 

 

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愛のかたち

彼の子供疑惑

2013-09-06 00:55:11 | 軌跡

20歳を目前にして彼と別れたあと

W不倫の始まりの時まで

二人っきりになったことは

一度たりとてありませんでした

瞳を合わせることさえ無かったのに

密かに囁かれた疑惑の念が

離婚をする時に問題になったのです

私の一番上の子供が

彼にそっくりだったのです

血縁者でしたので似ていても

さほど不思議ではないと

私は思っていたのですが

 

彼は子供が好きだったので

自分の子供同様に親戚の子全員を

とても可愛がってくれていました

そんな噂が囁かれだして

子供が耳にしたときの

子供の心を何よりも気遣いながら

大人達をけん制していたそうです

私は自分の兄妹に訊ねられるまで

まったく気付かなかった…

「離婚の時に不利になるのでは?」

そっと聞かれたのです


そんな風に思われていたのかと…

一番可哀相なのは本人です

そんな目で今まで大人たちから

見られていたのだと知れば

なおさら傷つくことでしょう

私の子供に生まれてきてしまった為に

申し訳ない思いでいっぱいでした

ですから…今年の母の日に

「お母さんの子供であることを誇りに思う」

「生んでくれて育ててくれてありがとう」

言われたときは涙が止まらなかった‥


半ば脅迫するように

離婚を承諾してもらったのですが

皆の懸念通りに養育費は全額

私が負担するということになりました

前夫にとって私は金づるでしたから

子供の養育費を負担するくらい

いくらでも頑張れるし

むしろ働く楽しみになるから良いと

前夫に使われてた分を貯蓄へ回せるしと

全く苦にしておりませんでした

それよりも彼の子供疑惑を

子供達に聞かせたくなかった

大人の都合で醜い争いをすることは

これ以上深く傷つけることだけは

避けたかった‥せめてもの償いだと


『三人とも俺が全額養育費、学費を出す』

彼が申し出てくれたのですが

丁重にお断りをしたら

『美月の子供は俺の子供と同じ

 日本の社会の子供だから気にするな…』

誰に何を言われても囁かれても

私達は真実を知っている

それでも私の生んだ子を同じように

慈しんでくれるこの人を

愛していることに誇りをもてた

「わかってると思うけれど…」

『知ってるよ、美月そっくりだから』

声にならないくらい涙が溢れた


自ら選んで歩みを進めた人生の路です

人を愛せる幸せを

幸せを祈れる喜びを

感じながら日々感謝して

想いを届け続けたいですよね

夢を紡いで星を渡って…光り射す方へ

 

  

 

 

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月へは還れない

2013-08-23 10:27:25 | 軌跡

 

瞳がどれほど離れても

温もりに二度と触れられなくとも

愛する想いは変わらない

 

愛とは何でしょうか?

特別な感情で何処から芽生えて

何を求めながら…

何処へ向かうのでしょうか?

幸せを願い祈ることが愛なのですか?

 

人生の半分以上を生きてきても

未だにわからないことばかり

手探りの中で道を探す

真っ直ぐに進むことだけが

真実ではないと知っているのに

そう信じて生きて来たのに

心が彷徨い乱れる夜に

躊躇いが生まれてくる

 

私の幸せは私が感じるモノ

彼の幸せは彼が感じるモノ

不安や哀しみも同じこと‥

それでも彼に罪を

重ねさせてしまうことへの罪悪感

生涯背負い続ける罪

重きに耐えかねず涙を落としても

もう二度と月へは還れない

 

何のために生まれてきたの?

愛するために地球が生み出した

すべての尊い生命あるモノ

この宇宙(ソラ)がある限り

何度でも生まれてくる

愛するために

生きるために

奇跡の星の同刻に生まれて

誰よりも大切な彼を

誰よりも傷つけてしまったけれど

離れられないことを思い知る

 

愛したすべてを二人の軌跡として

此処へ綴るのです

誰にも知られずに

多くの人に知ってもらうために

 

 

 

 

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花火と雷鳴の競演

2013-08-05 02:58:46 | 軌跡

 

同じ過ちは繰り返したくない…

「ねぇ私が再婚しちゃったらどうする?」

花火の音に紛れて ふと彼に訊ねてみました

『美月は結婚しないよ』

「どうして、そう思うの?」

『愛の許容範囲が少ないから』

「そうね・・貴方のように

 器用に生きられないかも知れない」

皮肉たっぷりに応えてみた

『それは少し違うかな…』

花火の音と雑踏・・

遠くで雷鳴も聞こえるなかで

めずらしくゆっくり言葉を探しながら

彼が語り始める

 

幼かった君の誘惑がなかったとしても

俺たちは始まってしまっていたんだ

花弁舞い散る下で父君に連れられて

深紅の和傘に映える白過ぎる肌色の手で

俺の髪にのった花弁に触れた瞬間に

瞳をそらすことさえできなくて

その手に重ねてしまった…

そこだけが鮮明過ぎて何度も夢に見る

何十年の月日が経っても

ともに活きられなくても

きっと愛してしまうだろうって

魂に感じた瞬間だった

それから何度も夢の中で美月を抱いた

今も変わらずに夢中で

美月を抱き続けているから

君は他の人を

受け入れられなくなってしまった

俺たちは夢が繋がっているからね

潜在意識下で繋いでしまったから

身動きできないんだよ

揺れ動ける範囲が至極少ないんだ

 

「貴方は動けるのにね・・」

責めるつもりはなかったけれど

哀しげな薄い茶色の瞳に傘を差し掛けると

手を重ねながら薬指にキスをして

『俺が寂しくなるからどこにも行かないで・・』

同じ過ちは二度と繰り返さないし

誰も傷つけたくないからひとりで活きる

「そう、わたしはひとりでも

 活きられるから大丈夫・・心配しないで」

 『俺の罪は俺が償うから

 もう一度、奪い返す手間を省いてくれ』

花火の煌めきから逃れるように

傘に隠れてキスをした

一生、敵うことはないだろう

この恋と同じく叶わない…

愛しすぎて守りたいと願うこの想いは

何処からきて何処へ向かうのでしょう 



浴衣の脇からスッと手を挿し入れながら

『夢の中へ還ろう…』 と声がかすれた

うつむきながら ゆっくり首を振る

来年の花火こそ貴方 

隣にいないかも知れないから

その瞳に映る花火を

もう少し見ていたいの

 

 

 

 

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あれから一年~プロローグ~

2013-07-28 23:14:56 | 軌跡

此処は誰にも話せないこと

私と彼しか知らないことなどを

綴りながら想いを刻み

歩んだ記録として残したいと思った…

そして最愛の彼の腕の中から

旅立つために始めたブログ‥


14歳から三十数年間

現在に至るまでの

私と彼の心の軌跡を公開しております

どれほど愛しても許されない

叶わない恋心を

夢なのか現実なのか

消えてなくなってしまう前に

薄れていってしまう前に

鮮明なままの彩を残しておきたい

幸せな想いに感謝しながら

最期まで笑顔で生き抜いていたい

それが、この世に生まれたモノとして

私に与えられた使命なのだと

そのように感じております


時には妬み嫉み人と比較しては

卑屈になってしまうこともあります

彼の愛してくれた私で在る為に

自分自身に誇りを持ち

凛とした姿勢のまま

愛し続けていきたいと思います

不倫を推奨することも

肯定する処でもございません

このような恋愛のかたちもあると云うことを

不倫にしかなれなかった

愚かな恋人同士もいたよなぁ‥と

片隅に記憶してもらえたら

私と云う女が存在した軌跡になれる


願わくば同じような想いの方々を

少しでも癒して差し上げたいと

おこがましくも願っております

私達ふたりが過ごせる空間は

真実の場所ではありません

私達の現在の不適切な関係が

それを真摯に物語っております

人前で並んで歩くことさえ

ままならない関係です


14歳から望み願うことは不変です

彼の傍らに在りたい…

草花でもいい

彼の声を聴いていたい‥

風になりたい


私と不倫関係になってしまって

苦しいですか?辛いですか?

私と出逢ってしまったことを

後悔したことはありませんか?


私に逢いたいですか?


そんな心の声を閑寂の中へ

落として往くために始めたブログでした

あれから一年が経ちました

初心忘れるべからず…

 


 

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花浜匙~かわらぬ心

2013-07-14 15:25:52 | 軌跡

ウィンドウショッピングへ出かけてきました

花屋さんのショーウィンドウの奥に

ひっそりと並ぶ花浜匙(スターチス)

何を見ても

何に触れても

視線を釘付けにして

心を捕らえて離さないのは

彼につながるもの…

flashbackしてしまうのです


 

海に入るには少し早い時期に

ふたりで散歩に出掛けた海岸

駅前の花屋さんで

花浜匙をわたしが抱えきれないほど

買ってくれた‥

これからたくさん歩くのに「今?」

私の視線を感じて‥

片目を瞑り長い人差し指を唇にあてた

 

花束を軽々と彼が片手に抱えて

岩場の陰へ歩みを進めると

光りと影に煌めく水面

さざ波に白く輝き立つ気泡

「きれい・・」

その言葉以外、思いつかなかった

わたしの両手に花を抱えさせて

近くの岩場に腰を掛け

彼がスケッチをはじめた・・

波の音と流星の様に風に煌めく花々

言葉を交わすことも無く

瞳を合わせれば微笑んでくれる彼

惜しむことなく時を過ごせた

18歳の幸せなわたしがいた‥


 

この世界において

五感で感じるすべてのモノは

彼にリンクしている…

小さな星々のように咲拓く

かわらぬ想いを

匂い立つ香りを添えて

遠く離れた彼の元へ届けてほしい

「幸せですか?今日も‥

 わたしは今日も幸せです‥」と

 

 

 

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ミモザの約束

2013-07-12 23:56:41 | 軌跡

私が16歳になって間もない頃に

リバイバルの古い映画

「ロミオとジュリエット」を彼と見に行きました

まるで自分たちの行く先のようで

哀しくて涙が止まらなくなり

彼のコートに包まれるように抱えられて

帰路につきました

 

ふたりの足音だけが響いて

刻々と歩む道の

ずっと先を思い浮かべながら

あふれる涙を拭いもせず進めていくと

彼が手をぎゅっと強く握りしめたのです

ふと顔をあげると

たわわと花をつけたミモザの樹

闇の中で月明かりをあびた

小さな花々たちが風に揺れていました

 

何も語らずに見上げた夜空には

月が輝いていて黄色のミモザに

一層の彩を添えておりました

彼の右手が私の左手に重なり…

『生きている限り祈り続けよう

 ふたりの幸せを願い続けよう

 この時刻に宇宙(ソラ)を見上げて』

返す言葉が泪で消され

頷くだけの私の唇にそっと触れたキス

『大丈夫…ともに活きられなくなっても

 この宇宙(ソラ)が繋がっているから

 ずっと君を愛し続ける…

 君を幸せにする…この月に誓うよ』

 

私達のミモザの樹の下での約束は

幾千の夜を超えても

違えたことがありません‥

ミモザの花言葉「秘密の恋」

ふたりだけの想いと約束だけれど

なによりも一番幸せなこと

愛し続けられると云うこと‥

今この刻も生きていることを

心から感謝しながら祈りを捧げます

 

 

 

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