星に願いを~ 美月より心を込めて

徒然に想いのままに綴ります。不快に感じる方は通り過ぎてくださいませ。

雪の京都へ不倫旅行

2013-02-01 11:07:25 | 軌跡

不倫旅行

ふたりで歩いた京都には

雪が降っていた

私達は寒さが苦手のわりに

雪に縁があります

雪の思い出がとても多いのです

 

人の少ない嵯峨野路‥

雪の露天風呂からふたりで

見上げた雪化粧の山茶花

紅と緑と白と闇の見事な彩合い‥

うしろからまわす彼の腕に

雪の結晶が浮かんでは消える

少し冷えると

白い濁り湯の中に浮かぶ

胸の中へと温まりにやってくる

 

彼の長い指が好き

甘い色香の声が好き

耳元で囁きながら

這うようにゆっくりと愛し合う

熟れた男女の穏やかな愛に

時も控えめに進んでくれる

宇宙(ソラ)を見上げると

闇のしじまから舞い落ちるように

降りそそぐ粉雪‥

 

「ご主人様はお医者様ですか?」

黙って微笑む私に

「可愛くて仕方ないのでしょうね

 いつも手の届くところへとね~」

Blue silk のシーツをかけながら

幸せそうに微笑む私に

優しい口調で語りかけてくれる音

『珍しい色彩の寝具ですね』 

「お二人の雰囲気で女将さんが

 選びはるんですえ~‥」

私達の彩はやはりBlueなんですね

山茶花の紅でなく凛とした緑でもない

雪の白でもなくて闇の黒でもない

海と月と天の彩‥Blue

 

裸のままでシーツに絡まり

温もりをわけ合って眠りに就いた

彼の鼓動を聴きながら

お互いの魂を温め合いながら