hoppenの韓的な日々♪

2004年・夏、イ・ビョンホンssiに出会ってから韓流へ~韓国映画&ドラマで刺激的になった日々を綴ります。

『TATSUMI』:舞台挨拶in第24回東京国際映画祭(2011.10.23)

2011-10-28 16:05:09 | 東京国際映画祭・10月

第24回東京国際映画祭・公式HP
TATSUMI
  

*** 作品解説 ***
“劇画の父”辰巳ヨシヒロの自伝的な諸作を、
シンガポール映画の旗手エリック・クーがアニメーション化した話題作。
哀愁に満ちた庶民の姿から戦後日本が浮かび上がる。
別所哲也が声優として6役を演じ分けている。
カンヌ11ある視点部門出品作。

*** あらすじ ***
戦後占領下の日本。
若い辰巳の漫画への情熱はついに彼の貧しい家族を支える手段にまでなる。
10代ですでに作品が出版されていた辰巳だが、
崇拝していた手塚治虫と実際に出会ったことから、さらに創作意欲を触発される。
順調な成功の裏で、辰巳は、日本の漫画が、なぜ可愛くおもしろおかしいストーリーと描写で
子供におもねるのかに疑問を感じ始める。
1957年、辰巳は「劇画」(ドラマチックな画)という新しい言葉を生み出し、
大人向けの別ジャンルを広めることで従来の漫画を再定義する。
辰巳の作品は人生のよりシリアスな部分を捉え始める…。



時々、このブログに登場している別所哲也さん(通称、ハムの人・・・^^)。
俳優ですが、ショートショートフィルムフェスティバル(SSFF)の発起人です。
hoppenの韓的な日々♪より
ブリリア ショートショート シアターOPENと別所哲也さん

私は、韓国の俳優ユ・ジテが、短編映画の監督として参加した2006年から、
SSFFをちょこちょこ、見に行っています。

hoppenの韓的な日々♪より
<2006年>
ユ・ジテ君:ショートフィルム・フェスティバルにて
SSFF:ユ・ジテ×別所哲也、トークセッション①
SSFF:ユ・ジテ×別所哲也、トークセッション②
ユ・ジテ監督:ショートフィルム・フェスティバル、セミナー詳細
<2007年>
SSFF&ASIA2007、開幕式:ユ・ジテと聖子ちゃんが登場(2007.06.25)
SSFF:アワード・セレモニー(授賞式)(2007.07.02)
<2008年>
SSFF(ショートショートフィルムフェスティバル)2008、開幕
『我知らず』(ユ・ジテ監督):SSFF2008にて(2008.06.12)
韓国ミュージッククリップ:SSFF2008にて(2008.06.12)
<2009年>
ショートショートフィルムフェスティバル&ASIA2009開幕(2009.06.04)

去年と今年は参加できなかったのですが、
東京国際映画祭の協賛企画があるので、行きたいと思っています。
10/27(木)~30(日)まで、恵比寿の東京都写真美術館ホールにて。

3.11 A Sense of Home Films

このSSFFのメルマガで、『TATSUMI』の上映チケットが当たったので観に行ってきました。
別所さんが声優として参加している作品。
日本の劇画をシンガポールの監督が手掛けたと聞き、興味を持っていた映画なので、ラッキーでした!

上映前の舞台挨拶は、国際色が満開!


記憶力が落ちていて、メモも汚いので、うろ覚えなのですが、
舞台挨拶のルポを。

左から。(一番左は、司会者)
原作者の辰巳さん。
監督のエリック・クー。
声優を担当した別所哲也。
音響担当の日本人の方。シンガポールで大活躍されているそう。
アニメーション担当の方。
シンガポールの女性プロデューサー。
男性二人は日本のプロデューサーだったかな。
右端は富士フィルムの方だといのは覚えていますが。

<別所さんのお話~。>
日曜の夜遅くに、お越しくださってありがとうございます。
私は、日本にいながら、辰巳さんの劇画を存じ上げていませんでしたが、
実際にかかわってみて、世界で愛されていることを知りました。
日本の宝ですね。

エリック・クー監督は、シンガポールで高く評価されていて、
カンヌや多くの映画祭でも高く評価されています。
僕は俳優で、普段は体も使って表現しているわけですが、
今回は、声だけで感情を出すということに挑戦しました。
俳優として挑戦し甲斐がありました。
6つの役をやっているので、私の声がどれか、楽しんでご覧ください。

11カ国の国の人々がかかわって作った、ユニークな映画です。

ストーリーは、日本人があまり語らない現代史、
高度成長の光と影を描いたものです。
僕たちの先輩のことを学ぶことができました。

ぜひ、楽しんでいただいて、最後に拍手を頂けたら嬉しいです。


<エリック・クー監督のお話~>

「20年以上、辰巳先生に魅せられた人間です。
『漂流』を読んで、この天才を世界に知らしめなければ!と思いました。
皆さんも広めてください。

この映画は、みんなの無償の愛によって成り立っています。
アニメは声によって、との5割が決まるのですが、よくやってくれました。
(と言いながら、別所さんの肩をなでまわしていました。^^)
デスラーのような…(←映像作家さんのことだったか?)
カズはシンガポールで活躍している、数少ない日本の音響作家です。
富士フィルムの社員である○○さんは、情熱を持って熱心にやってくれました。
女性プロデューサー(シンガポールの方だったかな)は、私が嫌がることを全部サポートしてくれました。


<原作者:辰巳先生のお話~>
とうとう、公開の日を迎えられました。
2年と少しかかりましたか。
実は、この日が来るとは信じていませんでした。
流れてしまうと思ったんです。
今まで、映画化の話はあっても、全部流れましたし。
監督は、人柄はいいけど、続くかなー?と思ってました。(笑)
合格発表の日のようです。
これから、私も一緒に見て楽しみたいです。

エリック監督や、あらゆる人に感謝します。
シンガポールまで行ったことにも、感謝します。

シンガポールで長くしゃべって、評判が良くなかったので、この辺にしておきます。(笑)


公式HPのイベントルポに、舞台挨拶の動画がUPされています。
10/23 デイリーフラッシュ

こちらは、フォトセッションの様子。


とにかく、皆さん、和気あいあいでした。

日本で誕生した劇画は、こんなにも世界で愛されているんですね。
映画ならではの国際的なプロジェクト。
こうして、映画祭で紹介していただけて、観客としてもうれしいです。

映画の内容は、辰巳先生の自伝が柱になっていますが、
劇画を取り入れつつ、面白い構成でした。
劇画の内容は、女性の私よりも、一緒に見に行った旦那のほうが共感しておりました。
手塚治先生の偉大さにも、改めて感銘を受けました。

台詞は英語かと思っていたのですが、がっつり日本語。
別所さんだけでなく、辰巳先生も出演しています。
国際的な映画って、型にはまっていなくて面白い!

上映後外に出ると、別所さんやSSFFの遠野さんたちが、観客にご挨拶していました。
ドレスアップした方がたくさんいましたから、SSFFのゲストの皆さんが多かったのかもしれません。
別所さんにサインをしてもらおうかと思って様子を覗っていましたが、
お知り合いの方との挨拶に忙しそうだったので断念。
さすが、SSFFを国際的な映画祭に育てた方だから、人脈が広い。
サインは、またの機会に。

今年の東京国際映画祭は、六本木ヒルズに集約されているので、訪れやすいかも。
(以前は渋谷の文化村でも上映がされていたので)
映画祭のムードが楽しめました。

 

このカフェでは、記者会見をやったりします。
 

こちらでは、トークイベントをやっているのかしら。


映画祭は30日(日)まで開催されています。
立ち寄って、映画祭の雰囲気を楽しんでみてください♪


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