ユ・ジテ君：ショートフィルム・フェスティバルにて

ショート・フィルム・フェスティバルの特別プログラム
http://www.shortshorts.org/2006/asia/jp/highlights/special2/index.html

『春の日は過ぎ行く』『オールドボーイ』『美しき野獣』などに出演しているユ・ジテ君。
リアリティにあふれているだけではなく、独特の空気感を持つ俳優さんで、とても好きなんです。
『美しき野獣』では、サンウ君より、主役じゃないかと感じました。
(サンウ君ファンの皆さん、ごめんなさい）

そのジテ君が、東京で行われている『ショート・フィルム・フェスティバル』という映画祭で、監督として、セミナーを行いました。
作品は『盲人は夢を見るか』という、中篇フィルム。
視覚障害者の鍼灸師の物語でした。

42分の映画の後、1時間弱のセミナーで、たっぷりと語ってくれました。
通訳の根本さん、長いお話を翻訳してくださり、ありがとうございました。
司会の古家さんが、
「製作した映画にも、独特の「間」が存在していて、　俳優として演じているときと同じ空気感を感じます」
と、語っていたのが印象的でした。
ジテ君も、知り合いの監督に作品を見せたところ、「俺ならカットする間が5箇所くらいある」と言われたそうです。
でも、2回見てくれたら、それが良さだと認めてくれたらしいですが。

監督業は、まだプロの域ではないと語るジテ君。
商業的な事を考えず、好きに映画を撮れることが楽しくて仕方ないようでした。
まだまだ、本業は役者さんのようだったので、私は一安心。
役者としては、監督に魅力を引き出してほしいので、自作自演は考えていないそうです。

画像は、撮影中の新作映画『秋へ』の製作会見のものです。
デパート崩壊事故で恋人を失った男性の役だそうです。
胸を打つ恋愛映画になりそうで、とても楽しみです。