hoppenの韓的な日々♪

2004年・夏、イ・ビョンホンssiに出会ってから韓流へ~韓国映画&ドラマで刺激的になった日々を綴ります。

『光州5.18』:ライブ&試写会(2008.04.28)

2008-05-29 16:25:33 | 韓国映画・ドラマのレビュー


『光州5.18』(화려한 휴가・華麗なる休暇)
(2007.07.26韓国公開、2008.05.10日本公開)

日本公式サイト:http://www.may18.jp/
光州5・18 - goo 映画
innolife・映画紹介
http://contents.innolife.net/listm.php?ac_id=7&ai_id=9868
innolife・コラム
http://contents.innolife.net/listb.php?ac_id=19&ai_id=9981

1980年5月18日、韓国の地方都市・光州で、
「華麗なる休暇」と名付けられた軍事作戦が展開された。
学生運動から派生したデモを鎮圧するというこの作戦は、
無差別的に市民に銃口を向けたものでした。
この事件を、市民の立場から描いたのが、この『光州5.18』
韓国で700万人を超すヒットとなりましたが、
若い人たちには「自分たちの国で、こんな惨劇があったんだ~」と言う感想が多かったらしい。
つい30年ほど前のことなのに、詳細を知らない人が多いんですね。
20年ほど前まで、軍事政権下にあったお隣の国・韓国の現実を感じます。
映画自体は、とてもわかりやすいので、感情移入しやすく、犠牲者の悲劇がダイレクトに伝わります。
試写会では、工藤慎太郎さん
日本の主題歌『メッセージ』を生で歌ってくれましたが、
映画にぴったりの曲でした。





主人公は、弟ジヌ(イ・ジュンギ)と二人暮らしのタクシー運転手・ミヌ(キム・サンギュン)
看護婦のシネ(イ・ヨウォン)に淡い恋心を抱きながら、平凡に生きている普通の市民。
そんな、平凡で普通の生活が、銃口によって無残に引き裂かれてしまうのです。
   
 

この映画では、光州事件自体の背景や、詳しい説明はありません。
ただただ、恐ろしい惨劇に、普通の一般市民が巻き込まれてしまう姿を描いています。
本来なら、家族や友人の祝福の中、好きになった人と結婚をし、
幸せに暮らしていけるはずだったのに。
    


光州事件の背景については、こちらに詳しく載っています。
ウィキペディアより「光州事件」
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%85%89%E5%B7%9E%E4%BA%8B%E4%BB%B6

朝鮮戦争後、1961年~1979年のパク・チョンヒ大統領政権、
その後~1988年までのチョン・ドゥファン大統領政権と、独裁政治が続き、
報道などは国の統制下にありました。

今は、韓国と日本は似ている部分が多いと感じるのですが、
やはり、それぞれ背負っている歴史があるんですね。
1980年といえば、日本は、今とそんなに変わらない時代ですから、キャップが大きいです。
当時の、日本での光州事件は、こんな風に報道されていました。
YouTubeより
1980.5.19 ニュース 光州事件 衆議院ハプニング解散
http://jp.youtube.com/watch?v=iz1199XZeQ0
映画細胞~CinemaCellで紹介されていました)

現在は、韓国での映画産業が発展し、
こんな風に、商業映画として描けるようになったというのは、
韓国の民主化の証なのかもしれません。

先ほども書きましたが、この『光州5.18』は、一方的に、市民の側から描いています。
あまりにも一方的なので、ちょっと「文部省推薦」という感じがしました。
小学校の頃、平和教育のために見た『ガラスのウサギ』や、
『ひめゆり部隊の最後』などに似ているかな。
この映画だけで、この事件の背景に何があったのかまではわかりませんが、
犠牲になった人たちの痛みを感じることで、
政治や歴史を知るきっかけになるのだと思います。

イム・サンス監督の映画も、あわせて、ご覧になってみてください。
当時の、いろんな側面が見れると思います。  

パク・チョンヒ大統領の暗殺事件
を描いたのが、映画『ユゴ~大統領有故~』です。
hoppenの韓的な日々♪より
『ユゴ~大統領有故』:劇場鑑賞(2008.04.24)
http://blog.goo.ne.jp/hoppen_2006/e/a089bf302124cbb95b9d2e42580d2acd

  
『懐かしの庭』は、光州事件から逃れた、学生運動家の話です。
hoppenの韓的な日々♪より
シネマコリア2007にて:『懐かしの庭』
http://blog.goo.ne.jp/hoppen_2006/e/a28495b2be72100396813ec80d9b924d



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2 コメント

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メッセージ (ヨンハ姐さん)
2008-06-04 14:31:01
映画のダイジェスト版になっている歌のMVを見ましたが、
ほんとに映画と合っていて、
ほんの5分間の映像に、胸が熱くなりました

月日が経つと、どんなに悲惨な事件も色あせてしまうよね
次は事件側からみた真実とかに興味を持ちました
と、いう事は・・・
見事に監督の意に、はまったかしら?

HOPPENちゃんにお勧めしてもらった「家族の誕生」みましたよ
韓国ならではの、家族の絆、縁の不思議たるものを描いていた映画でしたね
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MV♪ (hoppen)
2008-06-04 23:35:38
>ヨンハ姐さん
歌と映像、こめられたメッセージが同じだったので、じ~んと来ます。
この光州事件については、月日がたったからというよりも、
まだ、明らかにされていない部分が多いのだろうと思います。
韓国の人にとって、日本軍のことはよくご存知なのに、つい最近起こった、こういう事件については、あまり周知されていないようで。
国とか、歴史とかって、複雑・・・。

『家族の誕生』は、今までの韓国映画では見たことがない面白さですよね。
娯楽&コメディだけではなく、さまざまなジャンルの映画が生まれているみたいです。

土曜日、いよいよ、お楽しみのコンサートだね!
私は、せっせと招待券のプレゼントに応募していたんだけど、駄目だったみたい。。。
楽しんできてね!
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